『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :武井彩佳
- 出版社 :中央公論新社
- 定価 :840円+税
- 発売日 :2021年10月18日
- 新書 :264ページ
- ISBN-10:4121026640
- ISBN-13:978-4121026644
『よむかも』な本のポイント
- 人間がこんなに酷いことできるはずがない……
- 願いにも似た気持ちもそこにはあるのかなぁ。
- 人間が史実のみを語り継ぐのって簡単そうで難しそう。
『よむかも』な本のレビュー
- 『歴史修正主義』よむかも。
- 歴史修正主義というものが世界各地で広まっているんだって。
- 歴史修正主義とは「特定の意図で歴史を都合よく書き換えること」
- その目的とは「政治体制の正当化、不都合な事実の隠蔽」だ。
- 例えば、ホロコースト否定論
- (ホロコーストとは「ナチスによるユダヤ人の大虐殺」)
- この本は、主に第二次世界大戦以降の欧米の歴史修正主義の動きを分析。
- (日本の話はないみたいなので要注意ね)
- 「アウシュヴィッツにガス室はなかった」
- トンデモ論に思えるかもだけど完全に論破するのはなかなか面倒って話。
- 歴史修正主義は「史実への疑念」だけ表明する。
- 問いは立てるが、証明はせず。
- 証明できないことを知ってて、証明する気が端からない。
- しかし「可能性」は繰り返し論じる。
- いつしか人々も「事実ではなかったのかも」っていう気になってくる。
- そうなればしめたもの。彼らの目標はこの時点で達成されたも同じだ。
- (まさに詐欺師の手法みたいな?)
- 歴史修正主義者の主張はどのように生まれ、拡散していったのか。
- 裁判例なども紹介しながら丁寧に議論する一冊。
歴史修正主義-ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで (中公新書, 2664)
ナチによるユダヤ人虐殺といった史実について、意図的に歴史を書き替える歴史修正主義。フランスでは反ユダヤ主義者の表現、ドイツではナチ擁護として広まる。1980年代以降は、ホロコースト否定論が世界各地で噴出。独仏では法規制、英米ではアーヴィング...
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