『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :門井慶喜
- 出版社 :文藝春秋
- 定価 :850円+税
- 発売日 :2021年9月17日
- 新書 :256ページ
- ISBN-10:4166613286
- ISBN-13:978-4166613281
『よむかも』な本のポイント
- みんな行きたがる東京の謎(ミステリー)
『よむかも』な本のレビュー
- 『東京の謎(ミステリー):この街をつくった先駆者たち』よむかも。
- 東京にまつわる23の謎を解き明かす!
- 『家康、江戸を建てる』の直木賞作家・門井慶喜さんが!
- 東京以前、東京誕生、関東大震災、戦後の4章構成。
- 各章の頭には以下のような問いが。
- ――なぜ源頼朝は橋のない隅田川を渡ったのか(第一章 第一回)
- ――なぜ銀座は一時ベッドタウンになったか(第二章 第六回)
- ――なぜ後藤新平は震災復興に失敗したのか(第三章 第十二回)
- ――なぜトットちゃんには自由が丘がぴったりだったか(第四章 第十八回)
- 問われてみれば確かに……な謎の数々。トリビア風の疑問と回答がへぇ~!
- 一読すると東京の眺めがじわ~っと厚みを増してくる!
- たとえば「漆喰天国」だった江戸に材料の石灰石を供給した青梅。
- そのために大久保長安が青梅道を引いて大量輸送がはじまった。
- この道と甲州街道との分岐点がのちの内藤新宿となり現在の新宿誕生へ。
- 通勤・通学のために立ち寄るだけだった新宿の見方がちょっと違ってくる?
- 一般的な歴史書では取り上げられない視点。
- 目には見えない街の奥行きが身近に感じられてくる。
- 徳川幕府により湿地帯の江戸は100万都市へ。明治維新で東京と改名し首都に。
- そして大震災や戦争で焦土と化すも復興を遂げてきた。
- どの時代でも難題を超えるため人々は知恵を出し実行してきた。
- それぞれの必然を積み重ねて現在の東京のカタチになっているんだ。
- だからこそ、その隙間に目を向ければ先駆者たちの姿が垣間見える。
- 歴史がちょっと立体的に浮かび上がってくる。
- 東京の過去が生々しく感じられ、それが未来を考える基盤となる一冊。
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