日本赤十字社と皇室:博愛か報国か

歴史・地理
  • 『日本赤十字社と皇室:博愛か報国か』よむかも。
  • 著者:小菅信子 出版社:吉川弘文館
  • 定価:1700円+税 発売日:2021年1月20日 単行本:192ページ
  • ISBN-10:4642059059 ISBN-13:978-4642059053
  • この本は、日本赤十字社の明治以降3代に及ぶ発展と苦難の歴史を概説する。
  • そこには赤十字に対する皇室とくに昭憲皇太后の絶大な庇護と支援があった。
  • 皇室による「慈愛」が軍の思惑と交錯し国民の「報国」を生み出していった。
  • そんな過程が明らかにされる。
  • 赤十字運動は欧州・白人・キリスト教という風土の中で誕生した。
  • 赤十字運動にまい進する日本は「黄色い文明国」である。
  • と、そんなふうに世界に認められて、それは国家利益につながる。
  • しかし、事はそう単純な話ばかりでもなく……。
  • 赤い十字という標章一つとっても反発は強かったという。
  • 日露戦争時には捕虜を厚遇して称賛された日本。
  • それも軍国主義台頭下で逆に捕虜虐待を巡って欧米とのギャップが拡大。
  • そして、高まる愛国心に翻弄される日本赤十字は一大転換点を迎えるのだ。
  • その転換する歴史を国家主義と国際主義の狭間から描く。
  • (よむかも、な理由は、赤十字のことってあんましよく知らない)
日本赤十字社と皇室: 博愛か報国か (505) (歴史文化ライブラリー 505)
戦争の悲惨さが増した近代、西欧社会でうまれた赤十字運動は日本にどう根付いたのか。皇室の全面的な保護のもと、標章はキリスト教を由来としない非宗教的なものであると強調し、その戦時救護活動が普及。日露戦争から第二次世界大戦にいたる過程で、国際主義...

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