『よむかも』な本の基本情報
- 編集 :川口俊明
- 出版社 :岩波書店
- 定価 :3000円+税
- 発売日 :2022年3月14日
- 単行本 :238ページ
- ISBN-10:4000615246
- ISBN-13:978-4000615242
『よむかも』な本のポイント
- よくないし、解消が難しいのはわかってる。
- でも(だからこそ)疑っちゃうんだよね。
『よむかも』な本のレビュー
- 『教育格差の診断書:データからわかる実態と処方箋』よむかも。
- 教育格差への人々の関心は高いって話(え、ホントに?)
- しかし、なぜ格差があって、どのように変化してきたのか?
- 客観的な分析はほとんど為されていないって。
- ゆとり教育、高大接続――頓挫した教育政策を検証しないのはなぜなのか?
- それじゃあ経験が生かされることもないじゃないか!
- そこで、はい出ましたこの本。
- すなわち、教育格差の実態や原因をデータによって明らかにしようって試み。
- この世にはじつに多くの学力調査がある。
- しかして、それらは保護者の年収や学歴まで把握しているか。
- かつ子どもの学力変化を経年的に把握できるか。
- 答えは、否。そのような調査は皆無だ。
- これじゃあ、教育政策が学力に与える確かな効果は分からないって。
- そこで、ある市の学力調査からこれらを知ることができるデータ作成・分析。
- 「生まれた環境による成績の格差は年齢が上がるとともに平行移動するだけ」
- すると、そんな教育格差の本質と思われるデータも出てきたって話。
- それが示すのは「個々の教師が抱え込んで解決できるような問題じゃない」
- 学力テストの結果がいい学校や子ども = 恵まれた環境にある学校や子ども
- であるならば、環境を考慮せず、学力テストの結果だけで教育政策?
- それにどんな意味があろうか。
- この本が訴えるのは、実態と原因を客観的に分析するためのデータの不在だ。
- 少しうがった見方だけど、それ文部科学省の意向なんじゃね? って疑いだ。
- 文科省は、正しい教育政策を行ってるがゆえに権威を持ってるわけじゃない。
- その力の源泉とは、法律上の権限と予算。
- もしも仮に教育格差の原因がわかったとする。
- ても、解消するための政策が文科省の権限じゃできないってなったら?
- 文科省も困っちゃうよね~。みたいな。
- そう考えてみると、この本の試みは価値があるかも。
- 真実が明らかとなれば、さすがに政府も変わってくれるかも?
- (うーん、どーだろ?)
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