- 『宗教の経済学:信仰は経済を発展させるのか』よむかも。
- 著者:ロバート・J・バロー、レイチェル・M・マックリアリー
- 翻訳:田中健彦 解説:大垣昌夫 出版社:慶應義塾大学出版会
- 定価:2700円+税 発売日:2021年3月20日 単行本:264ページ
- ISBN-10:4766426835 ISBN-13:978-4766426830
- 日本では宗教ってあんまりいいイメージない気がするね。
- 過激な原理主義とか、カルト宗教とかさ。
- 他人の信仰に口出しするのもね~、触らぬ神に祟りなし。
- でも、決まった宗教を信仰しなくても、心霊的存在とか死後の世界とか。
- 信じる人は意外と多い。そういう感じを「ナンズ」っていうらしい。
- 日本はナンズが多い国ってわけね。
- どういう環境で人は宗教や信仰心を持つんだろうね?
- (砂漠とか神にすがりたくなるような厳しい環境だって聞くよね)
- そして宗教や信仰が豊かな社会経済の形成を促すか?
- この本は、定量的な研究成果を中心にその問いを解き明かすって。
- 礼拝や集会への参加など、宗教活動に時間を増やす。
- と、必然的に経済活動にかける時間は減る。
- すなわち、経済成長にはマイナスになる。
- でも、信仰が深いほど経済成長にはプラスになるんだって。
- 例えば、ダイエットは未来があるからする。
- (たしかに地球最後の日にダイエットする人はいないよね)
- つまり死後の世界を信じる人ほど明日以降のことを考える。
- それが経済成長を促すんだって。
- されど信心深い人は宗教活動に多くの時間を費やす。よってプラマイゼロ――
- とは単純にはいかないから、宗教の経済成長への効果ははっきりしなくなる。
- 宗教は経済を発展させるのか? あんまり関係ない気がする。
- でも、人々の集団が生き残ってきた歴史を振り返ってみる。
- 神仏が存在しないと思っていても、苦しいときに人は祈らざるを得ない。
- 何事にも宗教的な影響は強いんだってわかる。
- 宗教に対するスタンスは人それぞれ。
- けれど、信仰という個人的な心の問題でも実証科学の方法は有効である。
- 例えば、ラマダン。
- 緯度が違えば昼の長さが異なり、飲食を断つ時間も異なる。
- 当然、経済への影響も異なる。
- そんな感じで、信仰と経済の複雑な関係を実証的研究手法で解き明かしてく。
- (経済と宗教とは。私にとってはなかなか新鮮なマーケティングね)
- (ただ、ネットレビューでは評価が難しい本みたい)
- (面白い話もあるけど、内容は難しく、論証不足も否めない)
- (でも、興味をそそられるなぁ)
https://amzn.to/3wZIzU4
コメントする?