- 『安いニッポン:「価格」が示す停滞』よむかも。
- 著者:中藤玲 出版社:日経BP
- 定価:850円+税 発売日:2021年3月10日 新書:256ページ
- ISBN-10:4532264537 ISBN-13:978-4532264536
- 安いニッポンかぁ、なんだか寂しくなりそーな。そんなタイトル。
- 「自分たちは世界の先進国と比べると下流である」
- (うすうすは……)すでに多くの日本人がそのことに気づいてる?
- (私は気づいてなかったよ!?)
- 「安いニッポン」シリーズは2020年日本経済新聞に掲載されたって。
- この本は、そこに新しい話を追加して書籍化したビジネス・経済本。
- 「『年収1400万円は低所得』人材流出、高まるリスク」
- 連載時に最も反響あった記事タイトルね。(帯にもでかでか書いてあるね)
- サンフランシスコでは年収1400万円の4人家族が「低所得者」分類って話。
- しかし東京都港区でも平均年収は約1217万円ほど……。(年収1217万円!?)
- (東京港区は言わずと知れた「日本で最も平均所得の高いエリア」)
- すなわち日本最強富裕層エリア港区でもサンフランシスコでは低所得並み。
- (……私的には驚愕の事実なんですけど)
- あと、世界のディズニーランドの料金のお話。
- 東京ディズニーランドの大人1日券の料金は8200〜8700円て。じゃあ世界は?
- フロリダは1万4500円。
- 上海、パリ、そしてまたまた出ましたカリフォルニアも1万円超。
- 香港は8500円だけど敷地面積はTDLより狭いんだって。
- つまりは、TDLが最も安い事実! 世界6都市にあるディズニーランドの中で!
- ……なんで「安いニッポン」になっちゃったんだろーね?
- 背景には、企業が材料や人件費の負担を価格にプラスできなくなったこと。
- 製品の値上げ? なにそれおいしいの?
- 企業はもう儲からない!
- だからお給料は上がりません!
- じゃあ我々は物を買えません!
- つまり物価も上がりませーん!
- って悪循環、長きデフレスパイラルに陥ってる。
- さらに安く、より安く。って激化する価格競争。
- (給料低いから助かるんだけど、おっきな視点で見るとまずいらしい)
- 欧米企業はオンリーワン、なのに日本は安さで挑む。
- 結果、品質・性能・ユニークさで敗北。
- もはや言わずもがなだけど日本人のお給料への満足度は低い。
- (国土交通省調べではドイツ、イギリス、フランスを含め4カ国中最下位)
- 日本人は「お給料よりやりがいなんだよ! やりがい!」
- っていうけれど本当にそう? たしかにそれも大事だけど……
- 日本は「レジャー・余暇」「生活全般」の満足度も最下位っていうね。
- 要するに「日本人はお金も心もゆとりがない!」っていう、ね……。
- もはや日本企業では「お給料のいい上のポジション」にいけない。
- すると能力のある人たちは、海外企業に流れてく必然。
- さらにこれからの若者たちは留学できなくなるかも。
- (外国の大学の授業料が高すぎて払えなくてね)
- さらにさらに安いお給料で外国の人に雇われるしかない未来迫ってる?
- (……そうなってくるともう日本は先進国とは呼べなくなるよね)
- 世界の企業や国際機関でトップを獲るなんて夢のまた夢。
- 日本の会社もCEOは外国の人。日本人は一般労働者。そして海外に流出する富。
- さらに安いニッポンになってく。(やめられないとまらない河童海老煎状態)
- お金がすべてじゃない? まあそうなんだけど……そうなんだけど……!
- 日本人にとっての「豊かさ」ってなんなんだろーね?
- それを考え直すきっかけになりそーな一冊ね。
- (てか、ニッポンやばいやろ!?)
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