『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :田宮寛之
- 出版社 :SBクリエイティブ
- 定価 :900円+税
- 発売日 :2022年4月6日
- 新書 :280ページ
- ISBN-10:4815608709
- ISBN-13:978-4815608705
『よむかも』な本のポイント
- じつは老舗がすでに先進的な取り組みをしてたっていう。
- 老舗はとっても新しいという新鮮な気づき。
『よむかも』な本のレビュー
- 『何があっても潰れない会社:100年続く企業の法則』よむかも。
- この本は「100年以上続く老舗から経営戦略を学ぶべき!」っていう。
- 老舗企業は、時代の変化に取り残されて苦労してる?
- 頑固で柔軟な経営姿勢に欠けているって?
- あなた、その考えはもう古い!
- 極めて現代的な経営課題でさえ老舗はもうとっくに答えを出して実践してる!
- 例えば「公益資本主義」
- 会社は社会の公器であるから、地域社会にも貢献すべし。
- いやそれ、老舗企業はとっくに実践してきたからね!
- 目先の利益よりも公共の利益を重んじる。
- 『公共性』については多くの老舗企業がこれまで重視してきたところ。
- かつお節メーカー「にんべん」さん。
- 風味を守るため削り節を小分け、窒素ガスと密封する「フレッシュパック」
- 苦労して開発し、特許を取得した。
- しかしその後、そんな苦労の結晶を他社に開放しちゃった!?
- 普通に考えたら自社の優位性を損なう、ありえへん判断。なのに、なぜ……?
- 当時のにんべんさんは自社利益よりも業界全体の再成長を優先した。
- 食生活の欧米化、化学調味料の普及――
- 当時、かつお節業界は衰退の瀬戸際まで追い込まれていた。
- にんべんさんは「技術公開によって業界一丸となり需要を掘り起こすべき!」
- その後、同社の狙い通り、かつお節のマーケットは拡大する。
- 技術を独占せず、かつお節の需要を維持、和食の文化を守った。
- さらに地域産業にまでもプラスの効果を波及させた。
- 一企業でも事業利益を追求しながら、公益に資する取り組みができた。
- そして長く存続する企業ほどこのような取り組みをしてきた業歴がある。
- この発想、まさに「CSR(企業の社会的責任)」「サステナビリティ」
- さらに例えば「女性活躍」や「ダイバーシティ」
- これらもすでに老舗企業がその解を出している事実。
- 寺社建築を得意とする「金剛組」さん。創業はなんと西暦578年、飛鳥時代!
- 世界で一番古い企業!
- 聖徳太子の招きで百済から渡来した工匠が創業したそうな。
- そんな金剛組さんには、凄腕の女棟梁が存在してた!?
- 1930年代の昭和大恐慌と戦時下の経営危機。
- 仕事は激減、前棟梁は自ら命を絶ち――そこで棟梁として立ち上がった妻!
- 当時1400年続く歴史の中でも女性棟梁は初。
- 男社会、腕利きの職人たちを束ねるのは想像するだけでも並大抵じゃない。
- 女性棟梁も、それを受け入れる職人たちも、すごい葛藤があったはず。
- されど、実力本位で後継者を決めてきた老舗企業は実は結構多いって話。
- 直系の長男でも無能なら容赦なし。分家や婿養子が後を継いできた。
- 一度は棟梁に就任しても、能力不足で解任される例も。
- 金剛組さんにもそんな伝統があった。
- つまり民主的な経営の仕組みがすでに老舗企業には存在していたのである。
- 長く続いてきた老舗企業こそ、実はイメージに反して柔軟なのだ。
- そうでなければ、長く続いてこれなかったってい言われてみれば当然の話。
- この本では、そんなすてきな老舗企業を18社ご紹介。
- まだまだ老舗に隠されし知恵は多いはず。
- 今こそ老舗に学ぶとき!
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