『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :天野忠幸
- 出版社 :中央公論新社
- 定価 :820円+税
- 発売日 :2021年10月18日
- 単行本 :240ページ
- ISBN-10:4121026659
- ISBN-13:978-4121026651
『よむかも』な本のポイント
- 三好一族を知ってるかい? 教科書で見たことある? ホントに?
- 私は信長の野望で見たことある。
『よむかも』な本のレビュー
- 『三好一族:戦国最初の「天下人」』よむかも。
- この本は「三好一族とは何者であったのか」
- 『信長の野望』で見たけれど何をしたかは知らない。
- それが三好一族への一般的な理解だ(?)
- むしろ13代将軍・足利義輝を「弑した」悪役として記憶している人も?
- この本は、そんな三好一族観を変えてくれる一冊。
- ――もともと三好一族は、名門である細川家の家臣だったんだ。
- ――細川家や畠山家、将軍家が内紛を繰り返す中で頭角を現したんだ。
- ――ついには畿内、すなわち「天下」を制するまでになったんだ。
- 将軍家を軽んずるように見えるのはなぜか?
- ――義輝などが将軍としての役割を果たす力も意欲もなかったから。
- ――それで正親町天皇が三好一族を頼りにしたから。
- つまり、三好一族は「将軍を相対化」してただけだったんだ。
- (ちなみに織田信長など地方の大名は将軍の権威を利用して天下を狙った)
- そして政権は短命に終わったけど、一族は維新まで旗本として残ったんだ。
三好一族―戦国最初の「天下人」 (中公新書 2665)
三好長慶は有能な弟たちや重臣松永久秀とともに勢力を拡大し、畿内近国に覇を唱えた。織田信長に先駆けて天下に号令した一族の軌跡。
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