多様性の科学:画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

ビジネス・経済

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :マシュー・サイド
  • 出版社   :ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 定価      :2000円+税
  • 発売日   :2021年6月25日
  • 単行本   :368ページ
  • ISBN-10:4799327526
  • ISBN-13:978-4799327524

『よむかも』な本のポイント

  • 多様性とは塩と砂糖。でも、それをただ混ぜては大惨事。
  • 塩と砂糖への理解それ大事。
  • ところで平均ってなんだよ。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『多様性の科学:画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』よむかも。
  • 「道義的観点から見ても多様性は必要です」
  • 「組織のパフォーマンスを犠牲にしてまで多様性を高めるべきかな?」
  • 多様性の議論についてはいつも混乱しがち?
  • ならば読むべきはこの本。
  • 「結論:功利論の観点から見ても多様性は絶対に高めるべき」
  • 同質的な人々が集まるために引き起こされた悲惨な事例をピックアップ。
  • 多様性のなさは、思考フィールドの歪曲・矮小化を招くことを解説する。
  • 多様性がいかにして組織のパフォーマンスを高めるか、これポイント。
  • 「塩だけ」より「塩と砂糖」のほうが料理の幅が広がるじゃんね。
  • (なかなかうまいこと言うよね)
  • でも塩と砂糖を混ぜてしまったら料理に使えない、意味がない。
  • それはメカニズムを理解せず多様性を向上させようとする行為。
  • それでは組織のパフォーマンスは上がらない。
  • つまり道義論としての多様性もそんな危険をはらんでるってわけ。
  • 重要なのは、メカニズムを理解した上で多様性を高めること。
  • それすなわち「マネジメントの仕事」
  • さらにこの本では多様性の概念をより広くとらえてる。
  • 例えば「平均」。多様性を捨て「標準的な人」を想定する考え方。
  • そんなものは幻想に過ぎない。
  • 平均の誤謬について語られる。
  • 1950年代、米国空軍で度重なる墜落事故が発生。
  • 当時の米軍機のコクピットは「平均的な体格」をもとに設計されていた。
  • しかし4000人のパイロットを対象に調査したところ。
  • 想定された「平均的な体格」の上下15%以内に収まる人は一人もいなかった。
  • 本来、人間の体格にはさまざまな多様性がある。
  • これを無視して「平均」に基づいた標準サイズを適用した。
  • それが事故の原因となってしまった。
  • 現在では航空機のコクピットも自動車と同様に調整が可能に。
  • 組織と多様性の関係がいまいちしっくりこない……。
  • そんな人の理解を助けてくれる一冊。
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