- 答えは、草原に出ていったのがイヌ、森にとどまったのがネコだよ。
- イヌとネコの共通の祖先は今から5600万年前に登場したミアキス。
- (イヌとネコを含む現在の食肉目―ネコ目―に属する動物たちの起源)
- 体長30㎝ほどの小型哺乳類で、長いかぎ爪を持っていた。
- さらに、肉を切り裂くのに適した歯(裂肉歯)が進化してた。
- それで、捕まえた鳥やトカゲなどを効率よく食べていたんだ。
- 当時の地球は森しかなく、当然ミアキスも森に生息していた。
- ところが5000万年前に現在のインドがユーラシア大陸に衝突!
- ヒマラヤ山脈ができはじめると、それまでの気候が大きく変わっていった。
- それまで森だったところの乾燥化が進み、乾燥に強いイネ科の植物が出現。
- 森は草原へと変わっていったんだ。
- 森が狭くなると、ミアキスの一部は草原へと出ていった。
- これが、現在のイヌへと進化していった。
- 一方、森にとどまったものはネコに進化。
- 森と草原の環境の違いが、現在のイヌとネコの生態の違いにつながるよ。
- 森………見通しが悪く、待ち伏せして単独でエサを捕らえられる!
- 草原……見通しが良く、待ち伏せは難しい。群れで狩りをしよう!
- 現在でもネコ科の動物は単独で、イヌ科の動物は群れで暮らしてるよね。
- 「……でも、ネコ科のライオンって群れで生活してない?」
- そんな鋭い疑問を持った人もいるかも。
- ライオンの祖先は、イヌ科動物の祖先よりも後になってから森を出たんだ。
- そのためライオンのコミュニケーション能力はオオカミに比べて未発達。
- ちなみに森から海に出ていったのが、アシカ科やアザラシ科の動物に進化。
- 川辺に進出したものはイタチ科に進化していったと考えられているよ。
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