海にあった地層が地上に出てくるのはなんで?

科学
  • 答えは、地面が隆起してる(地殻変動)、海水準も変動してる(海水準変動)。
100万年もすれば世界地図もだいぶ変わっているんだろうなぁ……

  • 地球の表面は十数枚の「プレート」と呼ばれる岩盤で覆われている。
  • プレートは年間数~十数cmの速さで動いている。
  • プレート同士の「押し合い」の現場となる大陸の縁辺部は常に変動している。
  • だから、過去に海だった部分が陸になることもあるんだね。
  • 例えば、1年に1cmずつ隆起すると100万年で標高1万mの大山脈に!?
  • 一方、気候変動による大陸氷河の増減に伴い、海水準(平均海水面)も変動。
  • ただし、その変動範囲は大きく見積もっても+100m~-200m程度。
  • 地殻変動に比べると変動量は小さい。けど、無視はできない。そんな感じ。
  • 地殻変動による代表的な例は、ユーラシアプレートの西端であるヨーロッパ。
  • 中生代(約2億5000万年前~約6600万年前)の間は、ほぼ全域が浅い海だった。
  • ところが新生代に入ると、アフリカプレートに南から押されて隆起、陸化。
  • 最も隆起した部分がアルプス山脈と呼ばれるようになるんだね。
  • そこからは中生代の海に棲んでいたアンモナイトの化石なども見つかってる。
  • また、元々独立した大陸であったインドが、ユーラシア大陸に衝突!
  • ――で、できたのが、ヒマラヤ山脈やチベット高原。
  • インドとユーラシアの間にあった海の堆積物は衝突で上に押し出された。
  • そうしてヒマラヤ山脈の一部となっているわけね。
  • 同じく大陸の縁辺部にあるのが、日本。何度も隆起と沈降を繰り返してきた。
  • そのため、各地にはさまざまな時代の堆積物が残っているよ。
  • じゃあ、海水準変動による影響はどうだろう?
  • 顕著な例は、中生代白亜紀(約1億4500万年前~約6600万年前)
  • 当時は気温が高かったために全世界的に海進が起きた。
  • ヨーロッパ、北米・南米大陸中央部やアフリカ大陸北部も浅い海だった。
  • これら地域の地層からは白亜紀の恐竜をはじめ、多くの化石が見つかってる。
  • それらはつまり、当時の海の存在を示しているんだね。

コメントしてね!

タイトルとURLをコピーしました