月のおかげで生命が生まれたってなんで？

答えは、かつて存在した月の磁場が生命誕生に適した環境をもたらしたかも。
現在、月には地球のような強い磁場は存在しない。
でも、かつては強い磁場が存在した！
これが地球の磁場と結合してバリアのような役目をはたしてた。
そして、このことが「地球の生命誕生」に大きく貢献した！
――って、可能性が指摘されているよ。
月誕生のシナリオは――
約45億年前に誕生したばかりの原始地球に火星サイズの天体が衝突！
これが「ジャイアント・インパクト説」と呼ばれ、一般的な。
月が誕生して間もないころの地球と月の距離は、約13万km。
（現在の距離の3分の1ほど）
そして、当時の月には惑星内部の活動にともなう磁場があった。
しかも、その強さは地球に肩を並べるほど強かったと考えられてる。
最新のシミュレーション結果では、当時の地球と月の磁場は結合してた。
（NASAの研究グループによる解析）
それは「地球と月はその磁場圏に包まれていた可能性がある」ってこと。
その期間は約41億年前から約35億年前の間とみられる。
それは、地球に生命が誕生したとされる時期と重なる。
この磁気圏によって、生命にとって有害な太陽風から守られていた。
（太陽風は、太陽から届くプラズマのこと）
つまり、この環境が生命誕生に適した条件をもたらしていた可能性がある！
その後、約32億年前に月は冷えて内部活動がおさまる。
――と、磁場が弱まり、約15億年前には大規模な磁場は消滅。
現在の月の姿になった、と考えられているよ。

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