- 答えは、堅いタケを食いちぎるためにしっかりつかむ必要があるから。
いっぱい食べなきゃいけないから、速く食べなきゃいけないんだ
- ジャイアントパンダには、5本の指に加えて「第6の指」がある。
(小指側には「第7の指」もある) - 「第6の指(偽の親指)」は親指のような役割を果たしている。
- 手首の骨からできていて、タケをつかむ働きがある。
- その存在は100年以上前から知られていたけど、証拠となる化石が見つからず。
- どのように進化してきたのかは謎に包まれていたんだ。
- このほど、ロサンゼルス自然博物館の研究グループがこの謎を解明した。
- 中国・雲南省で発掘された600~700万年前の化石。
- これからジャイアントパンダの祖先にはすでに第6の指があったことが判明。
(ジャイアントパンダの祖先=アイルラルクトス) - このことは昔からパンダがタケを食べていた証拠になると考えられている。
- しかし現生パンダの第6の指は、短くて鉤状に曲がっている。
- 対して化石では、長くて先端が真っすぐ伸びていたんだ。
- 第6の指が、昔は長くて、今のパンダでは短いのはなんでだろうね?
- なんで、さらに長くならずに、短くなったんだろうね?
- それは、重い体を支えて歩くときに第6の指が長いと邪魔になるから。
(と、研究グループでは考えている) - パンダは足の裏全体を地面につけて歩くから第6の指は小さい方が歩きやすい。
- 一方、小さくてもタケをしっかりとつかむ力は大切。
- パンダの生息地にはタケが豊富だった。
- だからエサを探して歩き回る必要はなかった。
- だけど、タケは栄養価が低いから、速く大量に食べなきゃいけない。
- そこで、第6の指。
- 効率よく堅いタケを食いちぎるため、第6の指でしっかりつかむ。
- そうしないとタケをうまく食いちぎれないからね。
- こうして、パンダの食生活を支える第6の指。
- 歩く邪魔にならず、しかしタケを強くつかめるように。
- 長年かけて進化してきたんだね。
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