- 答えは、アメリカが沖縄をアジアでの重要な軍事拠点としていたから。
「本土復帰」50年の沖縄
- 今年（2022年）は沖縄の「本土復帰」50年にあたる年。
- 沖縄が日本に戻ったのは1972年5月15日のこと。
- 1945年の太平洋戦争終結後、27年間沖縄はアメリカの統治下にあったんだ。
- アメリカがなかなか沖縄を返さなかったのはなんでだろうね？
- それはアメリカが沖縄をアジアでの重要な軍事拠点としていたからなんだ。
- 1953年には「土地収用令」が出された。
- これは、所有者の同意なしで土地を取り上げることができたんだ。
- もって住民の土地はどんどんアメリカ軍基地になっていった。
- アメリカ統治下の沖縄では日本の憲法は適用されず。
- すなわち基本的人権が守られなかった。
- 住民の自治機構として「琉球政府」が作られた。
- でもアメリカ軍関係者による犯罪や事故が相次いで起こり。
- しかし琉球政府の裁判所で裁くことはできない……。
- 「平和憲法を持った日本に戻ろう！」
- 沖縄では次第に日本に戻ることを求める声が高まり、復帰運動が広がった。
- 復帰運動はベトナム戦争をきっかけに大きく変わっていったといわれてる。
- 沖縄のアメリカ軍基地から戦闘機が発進していく……。
- 「それって私たちも戦闘に加担していることになるんじゃないか」
- 「復帰するなら基地を全面撤去すべきだ」
- 1969年11月、日米両政府は1972年に「核ぬき、本土なみ」で復帰に合意。
- 「核も基地もない平和な島」
- それが多くの沖縄の人たちが望んだ復帰だった。
- 「本土なみ」とは「基地負担が本土と同じように少なくなる」と期待した。
- しかし復帰後の基地の大幅な縮小は約束されなかった。
- そして1972年5月15日午前0時、沖縄は沖縄県として日本に戻ったんだ。
- 多くの基地を残したまま……。
- （とはいえ沖縄のアメリカ軍基地は復帰時から34%減）
- （しかして日本全体における7割超の基地がいまだ沖縄にある事実）
- （沖縄県の面積が日本の面積の約0.6%しかないことを思えばやはり多いよね）
- 本土復帰で沖縄の学力は上がり、経済も豊かになった。
- されど基地は残されたまま。
- 日米地位協定によりアメリカ軍の立場も優遇されたまま。
- 「本土なみはまやかしだった」「裏切られた」
- そんな思いを抱えたまま50年間生きてきたご年配の方もいるかも。
- うーん、考えさせられるところだよね。
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