『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :サラ・クロッサン
- 翻訳 :三辺律子
- 出版社 :岩波書店
- 定価 :2100円+税
- 発売日 :2021年10月29日
- 単行本 :412ページ
- ISBN-10:400116423X
- ISBN-13:978-4001164237
『よむかも』な本のポイント
- 余談だがよく一緒にお手に取られている本が『同志少女よ、敵を撃て』って……
- ……単純に少女繋がり?
『よむかも』な本のレビュー
- 『タフィー』よむかも。
- 横書きの散文詩によって構成された物語なんだって(どんな感じなんだろ?)
- 父親の暴力に耐えてきた少女アリソン。
- しかしついに決心して家出した(家出少女になりました)
- バスに乗り逃れた町で古い家に迷い込む。
- そして家主のマーラに見つかってしまう。
- しかし年老いたマーラは認知症。
- アリソンを昔の友人「タフィー」だと思い込み、招き入れる。
- 記憶が乱れがちなマーラである。
- タフィー扱いしたかと思いきや突然の不審者扱いである。
- (まあ、事実不審者なのですが……)
- マーラの反応が読めない。
- でも少しずつ「アリソン=タフィー」の存在に慣れていく感じに。
- そんなこんな二人の奇妙な同居生活が続いていく。
- 父親との生活の記憶、マーラとの日常、地元の少女との出会い――
- そして日々よぎるさまざまな思い――
- それらが時系列を行きつ戻りつ、短い散文詩の形で綴られていく。
- アリソンの父に対する複雑な思い、孤独と不安、生きていこうとする逞しさ。
- 散文詩だからこそ、胸に響くものがある。
- 顔の火傷跡についてマーラに「だれにやられたの?」
- 答えられなかった。しかしついに理由を明かしてからの一連の詩。
- 涙が出ちゃう(だって女の子だもん)
- シンプルな言葉の奥行きの深さ、詩というものの良さを再確認できる一冊ね。
タフィー (STAMP BOOKS)
父さんの暴力から逃れ、家を飛びだしたアリソン。古い家の納屋に身を隠すが、家主のマーラという老女に見つかってしまう。認知症のマーラは、彼女を昔の友人・タフィーと間違えているようで――。孤独を抱えたふたりが出会い、思いがけない同居生活がはじまる...
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