『よむかも』な本の基本情報
- 編著 :藤代裕之
- 出版社 :青弓社
- 定価 :1600円+税
- 発売日 :2021年9月7日
- 単行本 :288ページ
- ISBN-10:4787234978
- ISBN-13:978-4787234971
『よむかも』な本のポイント
- フェイクニュースを生態系っていうのはわかりやすく思う。
- しかし汚染の浄化のためにはどうすればいいんだろうね?
『よむかも』な本のレビュー
- 『フェイクニュースの生態系』よむかも。
- 世界で選挙や事件のたび話題になるなるフェイクニュース。
- ネーミング的にわかりやすいようで、じつはわかりにくい概念だという。
- ――意図的に作成した偽情報。
- ――だます目的で作られたのではないが誤った情報。
- ――プロパガンダ、陰謀論、うわさ・流言、メディアによる誤報。
- たしかに一口にフェイクニュースって言っても、いろんな種類があるね。
- フェイクニュースはいまやネット上に限らない。
- あらゆるところにあり循環しながら増殖してる。
- この本はフェイクニュースを「生態系」として捉える。
- そして「その汚染が広がるしくみ」を解明する。
- フェイクニュースといえば――
- やっぱ2016年の米大統領選挙でトランプさんが当選したころからか。
- これまでにもフェイクニュースの検証の必要性は説かれてきていた。
- けど日本ではなかなか進んでこなかった。
- でも日本にもアメリカとは違った固有のメディア環境があるからね。
- 海外の研究だけに頼るわけにもいかないよね。
- 日本のネット環境ではヤフーニュースとかポータルサイトが圧倒的に強い。
- すなわち多くの読者を集めてる。
- そこへフェイクニュースを供給するのが「ミドルメディア」
- ソーシャルメディア情報を集約するニュースサイトとかまとめサイトのこと。
- 「ネットで話題!」の切り口はもはやおなじみ。
- ソーシャルメディアで拡散、炎上している話題をピックアップ。
- それがポータルメディアや既存メディアに転載、社会への影響力をます増す。
- 多くのニュースがフェイクで汚れてる。なら然るべき機関がチェックしよ。
- だけど既存メディアが単独でファクトチェックするとむしろ逆効果の恐れも。
- 2017年の沖縄県知事選みたいな。
- 地元紙の「ファクトチェック」が逆にニュースの生態系を汚染したみたいな。
- 一番の問題は「ミドルメディアの放置」だという。
- ページビューを稼ぐためならフェイクも煽り過ぎタイトルも気にしなーい。
- フェイクを語らず、煽らず、まじめにやってるサイトは損をしてる。
- このしくみ、変えるべきじゃねって。でも、どうやってって。
- 汚染の現状報告。さらに浄化のために何ができるか、考える。
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