『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :小林信彦
- 出版社 :新潮社
- 定価 :3600円+税
- 発売日 :2021年5月20日
- 単行本 :559ページ
- ISBN-10:4103318287
- ISBN-13:978-4103318286
『よむかも』な本のポイント
- エノケンから志村けんまで――喜劇人論。
- 伊東四朗、大泉洋――好きならわかるかも。
『よむかも』な本のレビュー
- 『決定版 日本の喜劇人』よむかも。
- この本は、喜劇人論(タレント本?)みたいな。
- 小さいころ夢中になったものは、その後の人生につきまとってくる。
- この本を読んでると、そんなことを思うそう。
- 『日本の喜劇人』+『日本の喜劇人2』を一冊にまとめ、加筆・修正した大著。
- (加筆は『喜劇人に花束を』の約200ページほど)
- 冒頭を飾る喜劇人は、古川緑波。
- 昭和16年、実演を見た8歳の小林少年。
- 生まれて初めて「からだ中を電流が走るような」感覚を味わう。
- 前年にはエノケン(榎本健一)の舞台を見ていたが「さほど笑えなかった」
- 俯瞰すれば、昭和の喜劇人にもっとも影響を与えた存在。
- 昭和初期のエノケンと30年代の森繫久彌を認めながらも。
- 「自分の眼で見たものしか信じられぬたち」だった小林。
- ヨーロッパから受けた衝撃を大切に引きずっていたに違いない。
- 舞台、映画、テレビ――。
- おかしいものなら媒体問わず貪婪に見る大人になったのもそのためか。
- どんな分野でも量は質を育む。
- よって小林の観賞眼は磨かれ続け、喜劇人の素顔や生理にまで迫る。
- 三木のり平、有島一郎、益田喜頓、トニー谷、フランキー堺、
- 由利徹、植木等、渥美清、小沢昭一、萩本欽一……
- その成果がこの本に詰まってる。
- 藤山寛美「鼻の六兵衛」
- 「私はようやく、幻を上まわる舞台にめぐりあえたのであった」
- 長い長い喜劇遍歴の果て。ロッパ初観劇から30年。
- そんな小林によれば「日本の喜劇人」最後の一人は伊東四朗。
- いま気になってるのは、大泉洋。
- (わかる気がするなら、読んでみて損はないかも?)
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