『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :bamboo
- 出版社 :集英社
- 定価 :1500円+税
- 発売日 :2021年8月5日
- 単行本 :256ページ
- ISBN-10:4087900487
- ISBN-13:978-4087900484
『よむかも』な本のポイント
- ロックバンドのボーカル、ゲームプロデューサー、CAMPFIRE顧問――
- ゲーム開発で1億近い負債を負った著者が、クラウドファンディングに出合う。
- すると2018年には当時の国内最高額1億3230万2525円を調達!
- この本はその過程を赤裸々に綴る、笑いと涙の冒険記。
- 現代のビジネスシーンで役立つかもな「推される技術」のノウハウもあるよ。
『よむかも』な本のレビュー
- 『推される技術:累計3億円集めた男のクラウドファンディング冒険記』よむかも。
- クラウドファンディング(CF)と出合ったのはゲーム開発の負債がきっかけ。
- 2013年『僕が天使になった理由』というPCゲームを作るも……
- 発売直前に違法ダウンロードされ、1億円近い損害を出してしまった。
- それで「借金以外の方法で資金調達しないと、好きにものづくりできない」
- そう思ってたときに、ネットでクラウドファンディングを知る。
- まずはいろんなプロジェクトを支援して仕組みを理解、そして立ち上げ。
- バンドのライブイベントの映像化などプロジェクトは最初から成功した。
- その秘訣とは? 成功には6つの要素が必要だと早い段階で気づいた。
- 支援したくなる「ムード」
- 支援者への「メリット」
- プロジェクト自体の「ロマン」
- 過程を魅力的に演出する「ドラマ」
- 計画的な「予算」
- 第三者的な視点でプロジェクトを俯瞰する「客観視」
- 一番大事なのは、お客さんが楽しんでお金を落としてくれる仕組みづくり。
- 例えば、支援に対するリターンを決める際――
- ニコ生やYoutubeLiveで支援候補者たちと徹底的に議論してきた。
- お客さんは何を欲しいのかを勝手に想像せず、彼らと直接詰める。
- その過程を支援候補者たちと共有できて、かつエンタメにもなる。
- さらには、的外れなリターンをつくらずにすむし、宣伝にもなる。
- 究極のマーケティングは「直接交渉」。人は好きなことにお金を出す。
- スマホのゲームに何十万円も課金する人の気持ちは、他人には理解できない。
- 飲み会で悪口言ってたのを偶然CAMPFIREの役員に聞かれ、なぜか顧問に。
- クラムボンや緒方恵美さんらのプロジェクトを成功に導く。
- bamboo流キュレーションの極意とは、事前の仕込みを徹底的に行うこと。
- 依頼人がツイッターをやってたら、そのフォロワーを1000人くらい選び出し。
- 彼らの嗜好や直近の行動をリサーチする。
- 2018年には美少女ゲーム『MUSICA!』の約1億3230万円調達も大きな話題に。
- (『MUSICA!』は後『MUSICUS!』に改題)
- クラウドファンディングは「信用の前借り」「これまでの活動の通知表」
- 普段から碌にコミュニケーションしてないのにお金をくれるわけがない。
- ――とはいえ、自分のやり方が正解だとも思ってない。
- 「こういうやり方もあるよ」ってだけの話。
- 自分がやりたいことをやってお金になるのが一番幸せ。
- CFを使うことで、自分の生き方を守ることはできてる。
- そんなこんなが伝わってくる一冊。
推される技術 累計3億円集めた男のクラウドファンディング冒険記
知識ゼロから資金調達額日本一(2018年)になった男が綴る、 涙と笑いのクラウドファンディング冒険記。 現代のビジネスシーンで必要不可欠な「推される技術」の本質は、 「予算」「ムード」「ドラマ」「メリット」「ロマン」「客観視」の6要素にあっ...
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