『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :與那覇潤
- 出版社 :文藝春秋
- 定価 :2000円+税
- 発売日 :2021年8月6日
- 単行本 :560ページ
- ISBN-10:4163914110
- ISBN-13:978-4163914114
『よむかも』な本のポイント
- 小泉政権から冬のソナタまで。
- 過去を振り返ればそこに生きるためのヒントがある。
『よむかも』な本のレビュー
- 『平成史:昨日の世界のすべて』よむかも。
- 著者は歴史学者の與那覇潤さん。
- ただ近々歴史学者のサークルから離脱するそう。
- この本は、歴史学者として出す最後の本になるらしい。
- タイトルの通り、終わったばかりの平成の通史である。
- その源流となる1970年代からの出来事を取り上げる。
- 平成の謎を明らかにする。
- 小泉政権を支えたものとは。
- ドラマ「冬のソナタ」の大ヒットの背景にあったものとは。
- 民主党政権の自爆的な崩壊は何だったのか。
- アベノミクスとは結局何だったのか。
- 「そうだったのか!」と思わず言っちゃう話の連続。
- まだ記憶に新しい過去を平易な文体で読み解いていく。
- 昭和史には「戦争」という誰もが共有できるイメージがある。
- 平成史にはそういった共通する時代感覚がない。
- この本は、共有できる歴史の文脈を取り戻したいという試み。
- 人の顔が見えるものを意識、なので写真も多く交えている。
- 『平成史』とは何なのだろうか。
- ひょっとしたら「社会に適度な諦めを提供する本」なのかもしれない。
- 希望を捨てるのではない。
- 今までの経緯から現実を受け入れ、どう歩み出すか――。
- 今すぐ現状をなんとか変えてほしい。
- その期待が大きすぎて、政治家を使い捨ててはいないか。
- まずは落ちついて、ゆっくりした時間の流れを取り戻すこと。
- 『平成史』とは、人が生きるのに役に立つ歴史。
- 今後どんな大変な状況になっても、日本で人は生きていく。
- そのときに読んで励まされる。
- 過去を振り返ればそこに生きるためのヒントがある。
- そんなふうに思える一冊。
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