『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :坂倉昇平
- 出版社 :講談社
- 定価 :900円+税
- 発売日 :2021年11月17日
- 新書 :264ページ
- ISBN-10:4065260949
- ISBN-13:978-4065260944
『よむかも』な本のポイント
- 大人だろうが子供だろうが、いじめ、駄目、絶対。だろ?
『よむかも』な本のレビュー
- 『大人のいじめ』よむかも。
- この本は、企業でのいじめ激増の原因を「労働組合の弱体化である」と説く。
労働組合は、本来は労働条件の改善をもたらす団体であり、職場の労働者にとって、支持したり、参加したりすることのメリットは大きい。また会社との交渉を効果的にするため、組合員は、職場でさらに仲間を増やそうと試みる。
会社側からすれば、こうした労働組合は、短期的には企業の利益を脅かす「リスク」と判断される。そのため、労働者が団結しないように、「矯正」「排除」「反面教師化」を目論むことになる。とはいえ、会社が公然と妨害すれば違法行為になってしまうため、労働者にいじめを行わせる方法が戦略的に用いられた。
- 労組が弱くなり、ゆえに今、大人のいじめが企業全体に拡大している。
大人のいじめ (講談社現代新書)
職場のいじめで 精神障害を発症した件数が、 この11年で10倍に! 膨大な数の「いじめ・嫌がらせ」相談を受けてきた著者が、 実例を紹介しながら、その背景を分析。 長時間労働、重い仕事の負担……、 過度な圧力に晒された職場で、多発! ●9年連...
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