『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :緒方恵美
- 出版社 :KADOKAWA
- 定価 :1700円+税
- 発売日 :2021年4月28日
- 単行本 :272ページ
- ISBN-10:4041084466
- ISBN-13:978-4041084465
『よむかも』な本のポイント
- 声優を目指す人へのひとつの指針として。
- 目の前の壁に悩み苦しむ人にもヒントに。
『よむかも』な本のレビュー
- 『再生(仮)』よむかも。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役声優さんの自伝。
- 業界の裏側からプライベートのことまで。衝撃的な内容。
- テーマは「俺の屍を越えてゆけ!」
- 私の失敗を踏み台に、強く生きてくださいという思いで。
- 『エヴァンゲリオン』の庵野明監督との出会いは衝撃的。
- 『セーラームーンS』関係者の箱根旅行で直接お声がけ。
- 主役のオーディションへのオファーを断られたと聞いてビックリ。
- 緒方さん自身、その話は初耳。どうやら所属事務所の判断だった。
- (当時緒方さんは超多忙だったため)
- 2021年『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で25年続いたシリーズが一段落。
- が、ラストシーンを演じなかったことで、個人的に決着が着かなかった。
- そのあたりについてもこの本でふれられている。
- 『幽☆遊☆白書』蔵馬、『美少女戦士セーラームーンS』天王はるか。
- そして『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジと順風満帆の声優人生。
- が、もちろん本人にしかわからない苦労があった。
- もともとの声帯が日本人離れしているらしかったこと。
- 声優の前に、売れない舞台俳優を長くやっていたこと。
- そんな苦労を経て人気声優に。とくに90年代蔵馬人気はすごかった。
- イベントにファンが殺到、タクシーを囲まれ警察沙汰になったことも。
- もともとしゃべることが苦手だった。
- だから、他の人が紡いだ言葉に気持ちを乗せる仕事を選んだ。
- しかし業界にきたらラジオやテレビ、自分の言葉をしゃべる仕事が多かった。
- タレント的な、声優の芝居以外の仕事も求められ、それは芝居の質も変えた。
- 舞台芝居的な発声から自然体の演技を求められるようになったのも90年代。
- 自分で考え、道を見つけていくしかなかった。
- 「もっとうまくなりたい、でもどうしたらいいかわからない」
- 若手の声を聞き、無料の塾も作った。自分も若い頃は学びの場に飢えていた。
- 声優になりたい人は、まず現実を知ること。
- 自分の今の力、できなさ加減を知るところからしか成長はない。
- 声優になりたいと思っている人は1学年に3万~4万人いる。
- その中で人気声優になれるのは年間3、4人程度。
- とすると、声優になりたい人の中で1万人に1人しか声優になれない。
- 「あなたは1万人の中でトップの演技力を持っているか?」
- 「1万人にひとりの容姿や人格を持っているか?」
- 「健康で、自分の思いどおり動く体を持っているか?」
- ――ヘコんでしまう人が続出してしまいそうな問いかけ。
- しかし「なりたい人がなれる仕事」ではなく「選ばれた人がなれる仕事」
- 業界が求めている需要の中で今の自分の姿と力を知り、立ち位置を自覚する。
- そこからどうするか。
- 心が折れる。でも覚悟を決める。考え、心身を鍛え、自力で前に進む。
- そういう人しか先に進めない。特に今はそう。
- 声優は常に自分自身に鏡を向け、精神面を操る仕事。
- 自分がどういう状態なのか、客観的に見ること。
- どのくらいのレベルかを知ることが第一歩。
- 現代の声優は、セルフマネジメントができないと難しい。
- 声優を目指す人へのひとつの指針となりそうな一冊。
- (ネットのレビュー・感想は、軒並み高評価)
- (ファンとか声優志望の人が読んでるから?)
- (でも、それだけじゃない雰囲気も感ずるよ)
再生(仮)
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