- 『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』よむかも。
- 著者:マット・リドレー 翻訳:大田直子 出版社:ニューズピックス
- 定価:2600円+税 発売日:2021年3月5日 単行本:464ページ
- ISBN-10:4910063153 ISBN-13:978-4910063157
- この本は、イノベーションのしくみを歴史的考察から明かす。
- (ここでのイノベーションとは、経済発展の一因としての技術革新のこと)
- イノベーションは「現象」なのか「営為」なのか。
- この本では、イノベーションを「現象」と説く。
- 指導されるものでも、計画されるものでも、管理されるものでもない。
- 容易に予測できるものでもない。――イノベーションとは。
- おもに試行錯誤で進行する、人間バージョンの自然淘汰である。
- 私たちの社会は「破壊的イノベーション」にとりつかれている感あるある。
- (破壊的イノベーションとは、短期間で起こる劇的な技術代替のこと)
- でも歴史上に発生したイノベーションのほとんどは長い時間がかかってる。
- 私たちはとかくイノベーションの短期的な成果を過大評価する傾向がある。
- そして長期的な影響を過小評価している。
- 例えば、インターネットは1990年代の半ばに過大な期待を集めた。
- それに伴い、多くの新興企業の企業価値が急速に膨張した。
- しかしながら、2000年代の初頭には急激な期待の縮小が起きた。
- その理由は「期待したほど経済的成果が得られていない」というものだった。
- けど現在になって改めて振り返ってみてどうか?
- 当時予測されていた多くのサービスやテクノロジーはいつの間にか実現した。
- それらは、現在なくてはならないものとして多くの人々に利用されている。
- 私たちにできるのは「試す」ことである。
- 「試す」ことによって必然的に生まれる大量の失敗を受け入れること。
- 失敗からの学びを共有して、さらに新しいことを試していく。
- この営みが、寛容で前向きな精神を持った社会や組織の風土を醸成する。
- この本は、歴史上のイノベーションに本質的な理解をもたらしてくれる。
- ゆえにイノベーションマネジメントに大きな示唆を与えてくれる。
- ゆえに一読をおすすめする。……って感じ。
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