- 『ベンチの足:考えの整頓』よむかも。
- 著者:佐藤雅彦 出版社:暮しの手帖社
- 定価:1800円+税 発売日:2021年3月23日 単行本:274ページ
- ISBN-10:4766002210 ISBN-13:978-4766002218
- 曖昧さを楽しむ気持ち、曖昧さを嫌う気持ち――
- 相反する気持ちが著者の人の中にはあるらしいって。
- なぜ、考えを整頓するのか。
- いくら整頓してもしつくせない本当に不思議なもの、面白いもの――
- その先が見えてくるから。
- 曖昧さにも簡単に理解される曖昧さと真の不可解さが入ってる曖昧さがある。
- この本は、日常で遭遇した奇妙な出来事を独自の視点で考察するエッセイ集。
- 雑誌「暮しの手帖」の連載から選ばれし23編収録。
- (著者の人は、映像作家の人。ピタゴラスイッチの生みの親って、有名な人?)
- 深夜の公園で、突如、現れた大きな足のついた背の高いベンチからの考察。
- また、ズボンのポケットにティッシュを入れたまま洗濯機を回してしまう――
- と、細かな紙が洗濯物に付着しまくる誰もが体験したことがある失敗から、
- 奇妙で独特な観察が始まる。
- 一方、故郷の静岡県戸田の多くの漁師たちが犠牲となった――
- 1965年のマリアナ沖漁船遭難事故に関する俳優・森繫久彌さんの発言を追う、
- 生還者たちを訪ね歩く話は、推理小説のような迫真の探求って。
- 「かわいいものが苦手」という記述も。
- ポリンキー、バザールでござーる、だんご3兄弟――
- 数々の「かわいい」を生み出してきた人なのに。
- かわいいとされているものの多くに、うわべだけの印象を感じてそこが苦手。
- だから、自分が作るとしたら、何かの役に立つ健気さを持っているもの。
- ポリンキーは商品の形状や名前を教えてくれる役割を持ってるからおけって。
- そこが合格ライン。でも何をもって健気、合格なのかはけっこう曖昧らしい。
- この本では、そんな曖昧なまま封印していた「かわいい」についても考察。
- 「曖昧さを見定める」視線は、コロナ禍の社会にも向けられるそう。
- コロナ禍は数百年に一度の人間に与えられた試練かも。
- けど人間は試練があるたび新しいやり方を切り開いてきた。
- 「自由」「多様性」「脱炭素」
- 一見否定できない耳障りのいい言葉。
- これまで、それらを曖昧さを含めて巧みに使ってきた人たちに。
- ここからはそれでは済まされないぞ。
- 背筋を伸ばして、知恵を振り絞らないと毎日が過ごせないぞと。
- ひとつひとつを自らが考えて作る時代が来たんだ、ってね。
- (かわいいものが苦手ってなんかわかーる)
- (いや私は苦手じゃないんだけどね。むしろ好きだし。でもなんかね)
ベンチの足 (考えの整頓)
NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」や「0655」などを生み出し、 東京藝術大学映像研究科で教鞭をとる筆者が書き綴った、 『暮しの手帖』の大人気連載をまとめました。 ある夜、公園で背の高いベンチを見た。 妙だと思って、よく見てみたら、 その...
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