『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :谷頭和希
- 出版社 :集英社
- 定価 :840円+税
- 発売日 :2022年2月17日
- 新書 :240ページ
- ISBN-10:4087212041
- ISBN-13:978-4087212044
『よむかも』な本のポイント
- みんな大好きドンキ!
『よむかも』な本のレビュー
- 『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』よむかも。
- チェーンストアとは「街の歴史や文化を破壊する悪者」である!
- ――って、都市論では言うんだって!?
- でも、私たちの生活になくてはならないものだよねチェーンストア……
- 本当にそうなの?(それ、古い考え方なんじゃないの?)
- この本は、そんな問いを投げかけているみたい。
- そこで「ドン・キホーテ」っていうチョイスが私的にはナウな感じ。
- なぜなら去年、裏流行語でちょっと話題になったドンペンコーデね。
- これ、行き場のない若者たちのサードプレイスになってたって話ね。
- 内容的にはまさに「ドンキ」のような本らしい。
- ドンペンの存在意義から構造主義の話になったり、雑多な感じ(いい意味で)
- ドンキは業界内では異端児であるらしい。
- その理由は、権限委譲。現場にすべてを任せるスタイル。
- 権限委譲だと、店舗は自由に経営できて、地域色を出したりできる。
- トップダウン型に比して耳障りもいいし、なんかいい感じ。
- なんで、ほかのチェーンもこれやんないんだろうね?
- いや、試みてはいたけど失敗してる例も多いんだって。
- 例えば、西武百貨店の「ショップマスター制度」
- 創業者がカリスマ的な人だから、現場は「そう言われても……」って。
- なるほどー。萎縮しちゃうわけね(なんか日本的だよね)
- では、なぜドンキでは成功したのか? え、創業者にカリスマが……?
- いや、ドンキはかなり初期から権限委譲が企業文化として根づいてた。
- 「権限は与えるけど、利益を出せ」っていうはっきりとしたルールがあった。
- なぜにこんな企業文化になったのかは謎。
- でも、創業者はもともとセミプロの雀士だった。
- まさに麻雀の戦略、勝負師の発想――ってことみたい。
- そも、ドンキ誕生の1989年はすでにいろんな小売店が鎬を削る群雄割拠。
- その厳しい環境下で権限委譲がうまくマッチした。
- 居抜き物件の積極的な活用が、コストを下げる戦略に通じた。
- 権限委譲が地域の需要に合わせることにつながった。
- 現在、ファミリー向けの「MEGAドンキ」が増えているのもそんな感じ。
- お菓子ドンキやお酒ドンキもあるよっていう知らなかったよ。
- 時代や風土の変化に合わせて、人々が欲しいものに特化したドンキ続々と。
- すなわち今、ドンキがなかなかに熱いって話ね。
ドンキにはなぜペンギンがいるのか (集英社新書)
【24歳の著者が挑む!日本の「いま」を切り取ったチェーンストア都市論】 私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。 だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。 1997年生まれの若き「...
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