- 『カルティエ 最強のブランド創造経営』よむかも。
- 著者:長沢伸也(編著)、杉本香七 出版社:東洋経済新報社
- 定価:2400円+税 発売日:2021年3月26日 単行本:304ページ
- ISBN-10:4492503242 ISBN-13:978-4492503249
- ブランドの戦略や構築については、巨大企業が対象になることって多いよね。
- AmazonとかGAFAとかマクドナルドとかコカ・コーラとかとか。
- そんな中、ラグジュアリーブランドに学ぼうって試みは結構異色なんだって。
- お手本は「カルティエ」をはじめ、ラグジュアリーの複合企業「リシュモン」
- 歴史、土地、人、技術など。生かし切れてない資産をどう資源に変えるのか。
- この本では、具体的な方法論が述べられているんだそうな。
- (カルティエかぁ。私が身につけることはできなさそだからせめて読みたい)
- (よむかも、な理由は、そんなとこ)
【追記】
- 不況下でも強い。それが欧州ラグジュアリーブランド。
- 元は地場伝統のものづくり企業、でも欧州と日本でこの40年に差は開いた。
- 日本の高品質ものづくり企業は、自らのブランド価値を再認識すべき。
- そしてさらに高める努力をすべし。
- きらびやかな欧州ブランドと日本の伝統的ものづくりのイメージの差とは?
- ずばり「アピール力」の差ではなかろうか。
- 欧州ブランドも元は街角の冴えないかばん屋とか山奥の工房だった。
- 今は普通にラグジュアリーブランドとか言ってるけどね。
- その始まりは、ルイ・ヴィトンが東京、大阪に出店した1978年。
- フランス国内に2店舗しかなかったルイ・ヴィトン。
- 極東の島国でモノグラムのバッグが大ヒットすることを発見。
- 2年後にはシャネルも日本上陸。
- 1980年代バブル期を捉え、欧州ブランドが怒涛の如く日本に押しかけ。
- 彼らは自らの魅力を最大限に打ち出して、今の地位を築いた。
- 一方日本では、後継者がいない、売り上げも厳しい……。
- いい技術・製品を持ちながら経営難という企業があまりにも多い。
- ラグジュアリーブランドと遜色ない技や伝統をもちながら……。
- 今こそ日本企業も欧州ラグジュアリーブランドを見習うべきとき。
- この本で取り上げてるリシュモンは、日本のものづくりと企業体質が似てる。
- 南アフリカの小さなたばこ工場から出発した。
- 創業者は町工場の親方みたいな人。
- 石橋をたたいて渡る堅実経営。
- じつはLVMHにリシュモンも買収を打診されていた。でも断った。
- 理由は、自社2番手の宝飾ブランドよりもキャッシュフローが少ないから。
- (現リシュモングループ2番手の宝飾ブランドはヴァン クリーフ&アーペル)
- 財務基盤の強固さが第一。ほら、日本の老舗企業の考え方とよく似てる。
- 日本のものづくり企業は「感性価値」を高めるべし。
- 物を運ぶのがかばんの機能だとすると1000円のトートバックで事足りる。
- ルイ・ヴィトンの20万円のバッグは19万9000円が機能以外の情緒的価値。
- 欧州ラグジュアリーブランドは、歴史、土地、人物、技術――。
- それらをブランド要素として最大限活用する。
- 日本のものづくり企業にも創業の思い、高い技術、卓越した職人――。
- 物語性を持つ要素は多々あるのに、それをブランド価値にまで高めきれない。
- 「歴史の生かし方」が重要だ。
- 日本には100年以上続く老舗がたくさんある。まずその価値を再認識すべし。
- 「創業寛永年間」とか言われても、どれだけの価値か、消費者に伝わらない。
- 「創業1582年、戦国時代の鎧甲のひもには軽くて丈夫な鹿革が重用された」
- 「そんな鹿革からこのベルトをつくってます」みたいな。
- せっかく受け継いだストーリを語ればいいのに、あまり語らない(職人気質?)
- グッチとかバンブーバッグとかコラボしたがるくらいなのにね。
- つまり欧州の有名ブランドも「あやかりたい」と思うものを持ってるのにね。
- 日本のものづくり企業は遠慮や謙遜がすぎる。もっと歴史をアピールすべき。
- 歴史が足りないなら、買収で補完するって手もある。
- 万年筆メーカー・ノンブランの時計事業とかいい例。
- 休眠状態だった老舗時計ブランド・ミネルバを買収。
- その歴史を自社に取り込むことで、後発の不利を払拭した。
- 歴史を引き継ぎ一緒になった姿勢をアピール。
- 万年筆メーカーが時計を手がけることへの正当性を得た。
- 「モンブラン1858コレクション」(1858はミネルバの創業年)
- 自ら伝説を作りに行った例もある。
- カルティエの時計で最も有名な「タンク」
- 第1次世界大戦で戦功のあった戦車団に敬意を表してデザイン。
- それを司令官に贈呈。「貴方の功績を称えたい」
- 後出しで作って、その逸話を伝説に高めてる。
- 向こうから転がってくるのを待つばかりが能じゃない。
- 先回りして勝手にあげてしまうのも手でしょ!?
- 価格設定も、日本の企業は単価を安く設定しすぎ。
- 漆の文字盤が美しい仕上げの10万円の時計。
- 「日本の漆のよさを西洋人にもわかってほしくて、あえて安い値段にした」
- 日本が誇る漆をそんな安売りしていいの? 日本文化への冒涜じゃないの?
- 実際、海外の顧客からは「価格が1桁どころか2桁違う」
- 京都・象彦の最高級漆を使った欧州ブランドの時計、お値段1本1700万円。
- お試し価格なんて言ってる場合じゃないよね!?
- ネットやSNSの普及で、企業が好きなタイミング・頻度で自ら発信できる時代。
- そのブランドの出自、価値、なぜ支持されているか――。
- 顧客層となるミレニアル世代は、あらゆる情報を確認したがる。
- 今こそ価格競争という泥沼から抜け出す勇気を。
- 高付加価値化を目指すべし!
- (やっぱり私が身につけることはできなさそだからせめて読みたい)
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