『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :町山智浩
- 出版社 :集英社インターナショナル
- 定価 :990円+税
- 発売日 :2021年10月7日
- 新書 :272ページ
- ISBN-10:4797680849
- ISBN-13:978-4797680843
『よむかも』な本のポイント
- 映画を見て、論評を読み、勉強した気分になるこの感じ。
- ええ、嫌いじゃありませんとも。
『よむかも』な本のレビュー
- 『それでも映画は「格差」を描く:「最前線の映画」を読む Vol.3』よむかも。
- 『天気の子』『万引き家族』『パラサイト』『ジョーカー』などなど。
- この本は「格差」が描かれる映画13作品の論評。
- テーマは「格差と貧困を世界の名監督たちはどのように描いてきたか」
- 著者は、映画評論家・町山智浩氏。
- 氏の映画評は「作品を孤立させない批評」
- 一本の映画を他の作品、文学、あるいはそれを生んだ社会と結びつけ。
- 豊富な知識からくる解説には目からウロコ。
- 『パラサイト』のポン・ジュノ監督は『万引き家族』を見て――
- 「主人公の家族がよく似ているのに驚いた」
- 「ジョーダン・ピール監督の『アス』とはプロットが似ていて困った」
- それぞれの国の作家が、一番大きな国内問題を取り上げた結果だ。
- カンヌでは四年連続で「貧困」をテーマにした作品が受賞してる。
- 町山批評のもう一本の柱である「映画史上の関連や技法」も健在。
- 「人生を引きで撮れば喜劇になるし、寄りで撮れば悲劇になる」
- チャーリー・チャップリンのこのテーゼは映画撮影にも通じてる。
- 喜劇と悲劇は表裏一体、撮り方次第でどうとでも変わってくる。
- 『ジョーカー』はシリアス、『万引き家族』は絶妙なバランス。
- 同じテーマでも、監督の資質と撮り方で全然違う。
- 反社会をテーマにした映画がお客さんを集める、不満や怒りがどこかにある。
- 一方で、犯罪を描いてるだけで批判する「違反アレルギー」も多い。
- 「犯罪は許せん!」……となると、貧困を生む社会へは、怒りが向きにくい。
- とはいえ、格差は自然現象ではない。
- 福祉を切り、富裕層に減税し――そういう政治家を選んだ結果だ。
- すなわち「変えようと思えば変えられるはず!」
- (でも、結局みんながそんな政治家になっちゃうシステム……)
- 『天気の子』は一番おとなしそうに見えて、一番恐ろしい。
- 親の世代がやってきたことで子供たちが犠牲になる必要はないよね。
- 「格差映画」多発現象から、現代の社会問題を読み解きたい。
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