- 『「副業」の研究:多様性がもたらす影響と可能性』よむかも。
- 著者:川上淳之 出版社:慶應義塾大学出版会
- 定価:2700円+税 発売日:2021年3月20日 単行本:324ページ
- ISBN-10:4766427335 ISBN-13:978-4766427332
- 副業には私も興味津々だからね。そんなわけで副業に関する本格的な研究書。
- まず、この本は「副業っていってもいろいろあるよね~」って言ってる。
- 学生や主婦のパート・バイト、自営業主の多角経営、サラリーマンの副業。
- などなど、本業の仕事のタイプ・動機によっていろいろだよね。
- あと、本業と副業を分けずに「複業」と呼ぶような働き方とか。
- 自己実現や成長機会といった多様な目的を持つ副業も増加中であるとか。
- そんな多様で多義的な要素を内包する副業について。
- 事例なども交えながら、丁寧にデータで把握。
- 経済理論による解釈を踏まえ、副業の実態を説明してるんだって。
- 中でも興味深いのは、経営学の分野で注目されてる「越境的学習」
- このフレームワークを駆使して副業のスキルアップを検証している章。
- 越境的学習は「通常の職場の外での経験が学習効果を持つ」ってこと。
- 働き方改革の話し合いの中で、副業が注目・推進される理由のひとつ。
- 副業でのスキルアップが、本業での仕事にもいい影響を与える。
- そして本業のお給料もアップ、副業の副収入もあってウハウハ。
- ……まあ、そんなにうまくいくわけないって思うよね。
- この本ではそのあたり、本業が単純労働ではないって条件で限定してる。
- 本業は、管理的職業・専門的職業といった分析的職業であること。
- あとは「スキルアップのために副業する!」って心持ちが大事だとか。
- それから副業にはさらなる別の効果もあるよ、みたいな。
- 副業で本業に対するスキルアップができなくても副業が本業になるかも!
- それで収入がアップしたり。仕事に対する満足度がアップしたり。
- そんな話たま~に聞くね。
- (私の周りにはいないけどホントに実現してる人ホントにいるのかなぁ?)
- 他には、副業したくても就業規則で禁止だと幸福感が低下するって分析ね。
- そんなわけで、働き方改革、新型コロナウイルス禍で改めて注目される副業。
- リモートワークの増加でその実態にもさまざまな変化が生じてる昨今。
- しかして副業の実情について学術的研究はまだまだ不十分。
- なんで、しっかりとした研究の土台が築かれることに意義があるってことね。
【追記】
- コロナ禍で、テレワークに移行して時間の余裕ができた人。
- 休業のあおりを受けて勤務時間が減って困窮する人。
- 副業ニーズが高まってる中、はい出ました『「副業」の研究』って感じ?
- 「本業だけじゃ十分な収入を得られない低賃金や短時間労働者のものでしょ」
- そも経済理論において、副業はそんなふうに考えられてた。
- この本でも、副業は一つの仕事では生活不可なワーキングプアの問題と確認。
- 時間的制約を抱える低収入のシングルマザー、介護で離職などなど。
- やっぱり、そんな人たちが副業的な仕事を持ってるケース多いよね。
- なら、副業の推進よりも、本業の労働時間を長くするとか。
- 制約があって長く働けない場合、短時間労働でも生活できる支援とか。
- 「働き方改革」で副業を推進するより優先すべきがあるんじゃねって。
- ――とはいえ、すべての副業が金銭目的ってわけでもないっていうね。
- 管理職や専門職など高賃金の人も意外と副業やってるみたい。
- その場合は、副業が本業の賃金上昇につながるケースもあるんだとか。
- (イノベーションとも無縁じゃないっていう話)
- 副業が幸福感を高めるって、興味深い分析もあるある。
- 副業をやりたくても就業規則とかでできない場合、まあ幸福度低下するよね。
- それはもちろん副業を持つことで改善される。
- けど、金銭目的で副業を望む人はそもそも幸福度は高くないでしょ。
- そんなこんなで、今後も副業保有は増えると思われ。
- 本業と通算した労働時間、健康管理などなど。
- いずれにせよ、法的整備の充実は必要だね。
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