- 『「利他」とは何か』よむかも。
- 編集:伊藤亜紗 著者:中島岳志、若松英輔、國分功一郎、磯崎憲一郎
- 出版社:集英社 定価:840円+税 発売日:2021年3月17日
- 新書:224ページ ISBN-10:4087211584 ISBN-13:978-4087211580
- この本は「利他」について専門の異なる5人の研究者が論じるって。
- とはいえ「自己利益ばっか求めるんじゃなくて人の為に行動しよ」
- って、道徳を説いてるわけじゃないんだって。
- まず、目を向けるのは「利他がはらむ危険性」とのこと。
- 利他的行動の効果を求める――
- それは、相手を支配しコントロールすることにつながる。
- 返せない贈与は相手に負い目を与える。そこに上下関係が生まれる。
- 「利他を考える = 他者とのかかわり方を考える」
- 5人の論者に通じてるのは「作為を超えた不確実性に開く姿勢」なんだって。
- (利他するのは難しいっていつも思ってる)
- (持つ者が他者に優しくなれるのはわかる)
- (持たざる者が優しくなれるのは凄いって思うの)
- (例えば、自分が飢えてるとき手にした食べ物を分け与えるのは難しい)
- (それができる人になりたいけれど、それがホント私には難しくってね)
【追記】
- 例えば「情けは人のためならず」って、ことわざがあるよね。
- 「他者を利することが回り回って自分の利になる」ってこと。
- つまりは、利他こそが利己主義にとって合理的な戦略とする。
- 合理的利他主義。
- でもそれって本当の利他なの? って話。まあ、よくある話。
- あるいは、利他的行動には相手を思いやるような気持ちが含まれる。
- 「これをしてあげたら君は喜ぶかな」みたいな。
- けどそれは「相手は喜ぶべきだ!」って善意の押しつけになるかも。
- 利他の大原則。それは「相手に見返りを求めないこと」
- コロナ禍では自粛警察だとか自粛要請だとか頓珍漢なこと多かった。
- 他者のために生きるってどゆこと? それなしで人間社会は成り立つのん?
- 考えるきっかけになる一冊だって。
- (利他がむずかしいって感じてるのは前に書いたとーり。考えたい)
【さらに追記】
- 長引くコロナ禍の中、他者のためを思って施す「利他」的行動。
- その意義がこれまでになく問われてるって。
- それはときに「いい人に見られたい」っていう利己心に支えられてる。
- それはときに「相手にとっては迷惑なふるまい」であったりもする。
- そうした「利他」の本質を、5人の著者のそれぞれの観点から深く掘り下げる。
- (美学者、政治学者、批評家、哲学者、小説家)
- 「利他主義」認識の系譜、アメリカ先住民の「贈与」の儀礼、
- 柳宗悦の「民藝」、古代の文法など、さまざまなものが取り上げられるって。
- そしてそれぞれの一見相違する視点が、ひとつに収束していく不思議って。
- 「自分の意思を超えたところにあるなにか」
- それにゆだねる心構えが「利他」を真の意味での「利他」たらしめるのでは。
- 他者との共存のあり方を見つめ直す、いまぜひ読んでおきたい一冊だってね。
- (利己なのか利他なのか、それが問題だ)
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