- 答えは、脳がくすぐったいのを予想しているから。
こちょこちょこちょ~!
- 手を動かして歯磨き。足を動かして学校へ行く。口を動かして友だちと話す。
- 自分を「こちょこちょ」するのも同じ体の動きといえるよね。
- では、どうしてこんなふうにして体を動かせるんだろーね?
- それは脳から「自分の足をこちょこちょしなさい」という命令が出るから。
- その命令を手の筋肉が受け、手を動かして自分にこちょこちょするわけね。
- こちょこちょされたときの「くすぐったさ」もまた脳の働きから生まれる。
- 例えば、ひとに足の裏をこちょこちょされる。
- と、足の皮膚にある「くすぐったいセンサー」(触覚)が活動する。
- それが脳に伝わると「くすぐったい!」と思うわけ。
- じゃあ、どうして自分でこちょこちょしてもくすぐったくならないのかな?
- じつはこれ、脳の「予想」という働きが関係している。
「どのくらい強くこちょこちょしたら、どのくらいくすぐったいか」
- 脳が筋肉に命令を送るとき、あらかじめこうした予想をしているよ。
- そして、この「予想したくすぐったさ」と「実際に足で感じたくすぐったさ」
- この二つは、脳の中でいつも無意識のうちに比べられている。
- 脳が引き算をして予想が外れた「くすぐったさの大きさ」を計算してるのね。
くすぐったい! = 予想したくすぐったさ - 実際に感じたくすぐったさ
- つまり「予想できなかったくすぐったさ」だけ私たちは感じているってわけ。
- ひとにこちょこちょされるくすぐったさは予想しにくいよね。
- だから、強く感じて、くすぐったい!
- 自分でこちょこちょするくすぐったさはうまく予想できる。
- だから、弱く感じて、あまりくすぐったくない。
- (こういう脳のしくみっておもしろいね!)
- (そういえば……いわれてみないとわからない、いい質問だと思ったな!)
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