- 答えは、つくってる最中に角(とげとげ)が自動的に生えてくるんだよ。
べ、別にあんたのためじゃないんだからねっ!
- まずは金平糖のつくり方からね。
- 小さな砂糖の結晶(ザラメ)やケシの種など、小さな粒(粒子)を用意。
- 回転する大きな鍋の中にそれらの粒を入れ、下から熱す。
- 濃いめの砂糖の溶液(シロップ)を少しずつ加えていく。
- 鍋を回転させるのは、粒子を撹拌し続けるため。
- そうしていると、最初に用意した粒子の表面にシロップがまとわりつく。
- 次第に溶けていた砂糖が結晶化して、粒子が大きくなっていく。
- こうして何時間(あるいは何日)もかけながら、鍋の中で砂糖の粒を育てる。
- ――と、不思議なことに角(とげとげ)が自動的に生えてくるんだ!
- 物質の液体や気体を条件の整った状態で非常にゆっくり分離・固化させる。
- ――すると、整った形の結晶ができることが、一般的に知られてる。
- 水晶など、鉱物の結晶はとってもきれいだよね。
- これは結晶の「平衡形」と呼ばれてる。
- そして、固化の速度が速いと、もっと複雑で多様な形が現れる。
- 例えば、雪の結晶。
- 上空で水蒸気が急激に結晶化することで、六角対称の形になる。
- これは結晶の「成長形」と呼ばれてる。
- 砂糖液の結晶である金平糖はどっちなんだろうね?
- 肝は、表面がシロップで濡れた状態の粒子を互いに混ぜ合わせたときの条件!
- この条件が「平衡形と成長形の中間くらい」だと――
- 出っ張った部分はより出っ張りやすくなる。
- 一度引っ込んだ場所はなかなか成長しにくくなる。
- このようにある種の不安定化が生じる。
- ――と結果、金平糖に角(とげとげ)が生えてくると考えられているんだ!
- ……でも、じつを言うとその詳しいところはまだよくわかっていない。
- ツンツンしている金平糖には、まだ謎が隠されているんだね!
- (そんな金平糖がデレる日はくるんだろーか……楽しみね!)
コメントしてね!