- 答えは、別の生物を食べてその毒を利用しているよ。
僕らの全てを知ることで、恐怖はきっと和らぎ、
魅力はさらに深く、強くなるだろう――。
魅力はさらに深く、強くなるだろう――。
- 毒ヘビのヤマカガシは首の皮の下に毒を含む「頸腺」という器官を持ってる。
- でも、この毒はヤマカガシの体内で合成されたものじゃない。
- じつは「エサとして食べたヒキガエル由来」のもの。
- トノサマガエルやアマガエルを食べるかたわら、ときどきヒキガエルを捕食。
- ヒキガエルが持つ毒を頸腺に蓄えて、外敵から身を守っているんだ。
- 頸腺を持つヘビは世界中でヤマカガシ属の17種類だけが知られてる。
- その中の一種、中国南西部に棲むイツウロコヤマカガシ。
- このヘビの主食はミミズで、カエル類は食べない。
- ミミズの体内に含まれる成分を分析しても頸腺に含まれる毒が見つからない。
- じゃあ、イツウロコヤマカガシは何を食べて毒を蓄えているんだろうね?
- イツウロコヤマカガシの毒を詳しく分析してみる。
- すると、マドボタルというホタルの仲間が持つ毒の成分と一致。
- さらにイツウロコヤマカガシ胃の内容物を調べてみる。
- すると、マドボタルの幼虫が見つかった。
- イツウロコヤマカガシは毒の源としてホタルの幼虫を食べていたんだね。
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