- 答えは、内戦で増えた象牙狙いの密猟がゾウの進化を捻じ曲げてしまったよ。
牙がないゾウ……
- アフリカ、モザンビークの内戦(1977~1992)で。
- 両陣営の兵士たちは「戦費を集めるため」に象牙を求めた。
- そして、アフリカゾウを「一狩りいこうぜ!」
- ……その結果、内戦が終わると「牙のない」メスのゾウが増えていたんだ。
- モザンビークのゴロンゴーザ国立公園のアフリカゾウ――
- 2542個体(内戦前)から242個体(内戦後)にまで減少。
- およそ9割のゾウが一狩りいかれてしまった計算に……。
- そしてこの間に牙のないメスの割合は18.5%から50.9%と約3割増加した。
- 推定では、牙のないメスは牙のあるメスよりも生存率が5倍以上高かったんだ。
- さらに、生き残った牙のないメスから生まれる娘ゾウの半数には牙がない。
- さらにさらに、牙のない息子ゾウは生まれてこないんだって。
- 原因は「X染色体にある一つの遺伝子に起きた変異」だった!?
- この変異した遺伝子を一つ持つと、メスは牙がなくる。
- そして、オスは胎児のときに死んでしまう。
- 象牙を狙った密猟がゾウの進化を捻じ曲げてしまったんだね……
- (プリンストン大学などの研究グループによる研究)
コメントしてね!