- 答えは、三毛猫になる遺伝子がX染色体にあるから。
ぼくのお値段3千万円!?
- 三毛猫のオスが超めずらしいって話聞いたことある?
- なんでも数千万円とかお高い値段がつくこともあるんだって!
- 三毛猫のオスは3万匹に1匹しか生まれないといわれている。
- それには「遺伝子」の働きが関係している。
- 動物は多数の細胞からできている。
- 細胞には、遺伝子のセットが「染色体」という糸状のものの中に入っている。
- この遺伝子がどう機能するかによって生き物の性質が決まってくる。
- ネコの細胞には合計38本の染色体があり、そのうち36本はどのネコでも一緒。
- そして残りの2本がオスとメスで違っている。
- オス……X染色体とY染色体を1本ずつ持つ。
- メス……X染色体を2本持つ。
- 毛色は、皮膚の毛根の細胞内でどのような遺伝子が働いているかで決まる。
- 白地を含むまだら模様になるか、白地を持たないか、決める遺伝子がある。
- 三毛猫の場合、白地を含むまだら模様になる遺伝子を持っている。
- これが働いて白地の部分ができるわけね。
- さらにこれとは別に、黒毛をつくる遺伝子と茶毛をつくる遺伝子がある。
- (この2つは元々同じ遺伝子だったのが、少し性質が変化したもの)
- これらはX染色体にある。
- つまり、メスの三毛猫は2本あるうちの片方のX染色体に黒毛遺伝子。
- もう片方に茶毛遺伝子を持っている。
- メスのX染色体は1本しか働いていない。
- なので、黒毛遺伝子があるX染色体が働いている体の部分は黒。
- 茶毛遺伝子があるX染色体が働いている部分は茶色。
- これに白が合わさって3色になるってわけ。
- オスの場合、X染色体は1本しかないので、黒か茶色。三毛にはならない。
- ただし、ごくまれにX染色体2本とY染色体1本を持ったオスが生まれる。
- この場合、メスと同じようにX染色体は1本だけが働くことになる。
- このネコが白入りまだら模様遺伝子、黒毛遺伝子、茶毛遺伝子を持つ。
- と、オスの三毛猫になる!
- (ちなみに三毛猫とは「白・黒・茶」の3色の毛色を持つ日本猫のこと)
- (現在、純潔の日本猫はほぼいないんだって)
- (しかし雑種とはいえ三毛猫のオスはめずらしいには違いないって)
- (けれど雑種の三毛猫のオスの値段はほぼ0円……)
- (だから近所を散歩している野良の三毛猫のオスを見つけても売れない)
- (探しに行こう! って思った人は要注意やで!)
コメントしてね!