- 答えは、葉の表面に30秒以内に2回触れると葉を閉じ、30秒を超えると閉じないから。
- ハエトリソウは昆虫などを捕まえる食虫植物の代表的存在。
- 葉の表面に生えている細い毛(感覚毛)をセンサーのように使う。
- それで獲物の存在を感じとってる。
- 感覚毛に1回触れただけじゃハエトリソウの葉は閉じない。
- けど、30秒以内にもう1回触れると葉を閉じる。
- そして30秒を超えると2回目の接触があっても葉を閉じないんだ。
- このことから「ハエトリソウは1回目の接触を30秒間だけ記憶してる」
- ――と予想されてきた。
- そして、この記憶にはカルシウムイオン(Ca2+)の濃度が関わっていた!
- Ca2+と結合すると緑色の蛍光を発するタンパク質がある。
- この遺伝子をハエトリソウに導入して、Ca2+の濃度変化を調べた。
(基礎生物学研究所を中心とした研究グループによる研究) - 遺伝子を導入したハエトリソウに刺激を与えて観察すると――
- 感覚毛に1回触れると、毛の根元に緑色の蛍光が現れ、葉全体に広がった。
(Ca2+が急増したことを示している) - 30秒以内に2回目の刺激を与えると、さらにCa2+が急増。
(総量が一定の値を超えて、葉が閉じた) - 2回目の刺激を与える間隔を30秒以上あけるとCa2+は低下。
(葉は閉じなくなった)
- こうしてハエトリソウの記憶について説明できるようになったんだ。
- けど、ハエトリソウにはまだまだ謎が残されている。例えば――
- 感覚毛への刺激がどのようにCa2+濃度を高めるのか?
- Ca2+はどのようにして葉を閉じる運動を引き起こすのか?
- わかっていないことも多く、さらなる研究に期待が高まるね!
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