宇宙空間(真空)に水を入れると沸騰して凍るのはなんで?

科学
  • 答えは、気圧が弱まって気化しやすくなり、気化熱を奪われるから。
  • 液体の内部にある水分子が気体に変わる(気化する)ことを「沸騰」という。
  • そして表面で起こる気化は「蒸発」というよ。
  • 空気が少なくなると、空気が水分子を押しつける力(気圧)が弱まる。
  • だから熱をかけなくても、水分子が飛び出して気化しやすくなる。
  • つまり気圧ゼロの真空状態では、水は常温でもすぐに蒸発・沸騰する。
  • さらに液体は気化するときに熱を吸収する。
  • (これを「気化熱」という)
  • このため真空で勢いよく沸騰した水は急速に冷えて凍る。
  • 地球上でも、高い山では気圧が下がるため沸騰しやすい。
  • (富士山頂では約87℃で水が沸騰するよ)
  • この現象は真空ポンプを使った実験で確かめることができる。
  • 宇宙空間に放った水は、白い粉雪のようになってまっすぐ飛んでいく。
  • (スペースシャトルでは電気で水をつくる副産物として水が出る)
  • (飲み水にして、余った分を宇宙に放水するんだよ)
  • また、同じ宇宙空間でも真空ではない場所では、水は球状になる。
  • (例えば、宇宙船内には空気があるよね)
  • このとき内側にある水分子は、水分子同士お互い引き合って安定してる。
  • (無重力で水が空中に浮いているときね)
  • でも空気と接触する外側は不安定な状態。
  • すると、液体の表面には、表面積をなるべく小さくしようとする力が働く。
  • (この力を「表面張力」という)
  • 結果、同じ体積でも表面積が最も小さい「球」になるんだね。
  • 地球上では、普通重力の影響で水滴は半球状に潰れてしまう。
  • でも無重力空間ではまさに「水玉」になるんだよ。

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