『よむかも』な本の基本情報
- 編集 :松村圭一郎、コクヨ野外学習センター
- 出版社 :黒鳥社
- 定価 :2000円+税
- 発売日 :2021年6月28日
- 単行本 :302ページ
- ISBN-10:4991126061
- ISBN-13:978-4991126062
『よむかも』な本のポイント
- なぜ【活字版】なのか。ポッドキャストを知らなかった私が遅れているのか。
『よむかも』な本のレビュー
- 『働くことの人類学【活字版】:仕事と自由をめぐる8つの対話』よむかも。
- 他の民族の生活、思考法に触れる。もって凝り固まった常識を壊す。
- それが人類学。
- 自分の生き方を支える労働や生活といった土台を相対化しデザインしていく。
- それに人類学的な相対化が寄与しうる。
- この本は人類学を絡めて興味深いお題を設定、それについて行われた対談。
- しかもポッドキャストで。(だから【活字版】なのね、納得です)
- (ポッドキャストは動画配信サービスのひとつね、最近よく聞く気するね)
- 例えば「貝殻=貨幣」を集め、自らの葬式で全て参列者に配る風習――
- 本来「無色透明=匿名性のある」貨幣が人生を表現する――
- それ、クラウドファンディングに似てる!
- あるいは「依存と自立は矛盾する概念ではない」
- また「公私」で「公」が上位にあること自体が思い込みである。
- などなど、知的刺激が満載。
- 中でも興味深いのが「ひとつのことをするやつら」を揶揄する人々の存在。
- 一つのスキルを高めることを中心に据える今日のキャリア教育――
- それへのアンチテーゼみたい。キャリアの危機管理という観点から卓見だ。
- 「努力を通じて現在が直線的に未来に伸びているモデル」
- それが、今日の我々の生活や価値観に基づいているけれど。
- そんな前提を取り払うとまったく世界が変わって見えて、新鮮な気持ちに。
- 人類学は「民俗間比較の学問」と捉えられがち。
- でも、この本ではAIや機械を人類学の研究対象とする学者も出てくる。
- 技術の発展とともに現実味を帯びてくる「AIがオラたちの仕事さ奪ってく論」
- しかし「仕事」と「仕事と思われていない仕事」の関係性を考えてみる……
- するとどうだろう、大きく様相が変わってくるじゃないか!
- 改めて問おう「なぜ働くのか」
- 「働き方の根源」を探るには、人類学者のアプローチや知見が役に立ちそう。
働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話
文化人類学者が、それぞれのフィールドで体験した 知られざる場所の知られざる人びとの「働き方」。 それは、わたしたちが知っている「働き方」となんて違っているのだろう。 逆に、わたしたちはなんて不自由な「働き方」をしているのだろう。 狩猟採集民...
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