ある北朝鮮テロリストの生と死:証言・ラングーン事件

ノンフィクション

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :羅鍾一
  • 翻訳      :永野慎一郎
  • 出版社   :集英社
  • 定価      :880円+税
  • 発売日   :2021年5月17日
  • 新書      :272ページ
  • ISBN-10:408721169X
  • ISBN-13:978-4087211696

『よむかも』な本のポイント

  • 国家の不条理を痛感せよ。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『ある北朝鮮テロリストの生と死:証言・ラングーン事件』よむかも。
  • 1983年、ビルマ(現ミャンマー)の首都ラングーン(現ヤンゴン)で。
  • 北朝鮮テロリストが企てた全斗煥韓国大統領の暗殺――。
  • 大統領は難を逃れたものの……。
  • 韓国、ビルマの官僚など67人の死傷者が出る大惨事となる。
  • 韓国の混乱を狙った北朝鮮。
  • 事が露見し窮地に立たされ、弁明や言い逃れに追われた。
  • 著者は、韓国の国家情報院幹部や駐日大使を務めた政治学者。
  • 丹念な調査を基に暗殺失敗の原因など事件の真相を追求する。
  • その筆致は冷静だが内容は迫力に富む。
  • 後半は犯人の一人、カン・ミンチョルに焦点を当てる。
  • カンは北朝鮮政府により怪物的なテロリストに育成された。
  • しかし事件後には完全に見捨てられ、ビルマの刑務所で最期を迎える。
  • 国家の不条理を痛感させられる、そんな一冊。
  • (なんか村上龍さんの『半島を出よ』が脳裏をよぎったよ)

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