- 『臨床の砦』よむかも。
- 著者:夏川草介 出版社:小学館
- 定価:1500円+税 発売日:2021年4月23日 単行本:208ページ
- ISBN-10:4093866112 ISBN-13:978-4093866118
- 著者の人は、長野県の感染症指定病院の医師・夏川草介さん。
- (『神様のカルテ』の人ね)
- この本は、コロナとの闘いの最前線を描いた小説だって。
- 感染者を受け入れる信州の小さな病院。病床はすぐに不足。
- 周辺医療機関の理解が得られない。老人介護施設ではクラスター発生。
- コロナ危機に立ち向かう、医師と看護師の姿――
- 限りなくノンフィクションに近いって話。
- コロナ診療の現場は想像以上の厳しさである。
- 発熱して外来を訪れる人の対応に追われる。
- 常日頃の十分な診察ができない。
- そのまま重症者の受け入れ病院やホテルに送り込まざるを得ない。
- 現場の医師も看護師も働きづめの状態が1年以上も続いている。
- 限界に近づいている。なのに事態は改善しない。
- 現場で悩む、答えが見つからない、そんなとき小説を書く。
- 誰かに伝えようという気持ちは後から湧いてくる。
- 医療の抱える問題を書く。自分の悩みを見つめる。どうしたいのかに気づく。
- 2021年1月末に書きはじめ、2週間で脱稿。今までの作品よりスピーディー。
- それだけ心が切迫していた。
- 2020年2月、クルーズ船の乗客を受け入れたときは病院内で意見が割れた。
- 恐怖から泣き出す看護師。絶対に診るべきではないと主張する医師も。
- 一丸となってやろう。そんな空気ではなかった。
- バラバラになってもおかしくなかった。でも大半の人が残ってがんばってる。
- 支え合うことがだいじ。それがこの物語。
- 自分の生活も大事。が、ときにはそれを犠牲にしても闘うべきときがある。
- そんなドクターが意外と周りにたくさんいた。
- (なんかふと坂口安吾さんの『肝臓先生』を思い出し)
- 小説から過酷な状況が伝わってくる。
- しかし経済よりも医療が大事だとか言うつもりはない。
- 様々な分野で奮闘する人たち。あくまでその一側面だ。
- 変異株が広がり、40代、50代の重症患者が急増している。
- 本当にきつい。ワクチン接種が進めば落ち着くか。
- そこまで持ちこたえられるか……。
- コロナ禍の今こそ読みたい一冊だって。
- (ネットのレビュー・感想がめっちゃいいね。ほぼノンフィクション)
- (コロナと闘う医療従事者の奮闘がわかる。感謝したくなる)
臨床の砦
緊急出版!「神様のカルテ」著者、最新作 「この戦、負けますね」 敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目に見えて感染者が増え始め、酸素化の悪い患者が数多く出てきている...
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