『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :三浦展
- 出版社 :清談社Publico
- 定価 :2000円+税
- 発売日 :2021年4月26日
- 単行本 :188ページ
- ISBN-10:4909979166
- ISBN-13:978-4909979162
『よむかも』な本のポイント
- 花街ってしっとるけ? 花の都みたいなことけ?
『よむかも』な本のレビュー
- 『花街の引力:東京の三業地、赤線跡を歩く』よむかも。
- 花街――なかなかきれいな言葉じゃないか。花の都みたいなことか?
- 花街とは三業地、二業地を意味するらしい。ふむふむ。
- 三業地とは、芸妓屋、料理屋、待合の三業者が揃った街のこと。
- 二業地は、料理屋に芸妓屋か待合のどちらかだけある。
- 芸妓屋とは、置屋とか遊女屋とも呼ばれたそうな。……ほうほう。
- 飲んで食って歌って。最後に遊女と性的な関係を遊ぶ場所。
- それが花街だったそう。な、なるほど~(花の都ちょっと違った)
- かつて花街は東京のいたるところにあったとか。
- すなわち花街の客である男たちは、東京のいたるところにいた。
- 手近で遊びたい男たちの欲求、これをやれば儲かるのではという業者の願望。
- 両者がマッチングして、そこに花街が生まれたわけだ。
- この本は、四十三の東京の花街を解説してる。
- 「いま東京に花街はない」と言っていいそう。
- でも戦後の名残の最後の部分を、断片的に拾い集めることはまだできるそう。
- 1946年、公娼制度は廃止された。
- しかし体を売る女性たちは個人経営の小規模な飲食店の従業員として残った。
- そのような店が集まった地区は「赤線地帯」と呼ばれてた。
- 警視庁が地図の上で赤い線を引いたことが由来なんだって。
- また、特殊飲食店街とも呼ばれた。
- 1952年の東京では、4500人近い女性たちが娼婦として仕事をしてた。
- そんな店の名残の最後の部分が、売春と直結してまだ残っているという。
- 男に生まれた。甲斐性を身につけた。
- その甲斐性の一部は女性を買うことに費やされたのか。
- 江戸時代から明治、大正、昭和を経て、現代まで。
- 日本の男たちがたどった不思議な命運が、ここにある。
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