『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :小泉悠
- 出版社 :筑摩書房
- 定価 :940円+税
- 発売日 :2021年5月8日
- 新書 :320ページ
- ISBN-10:4480073957
- ISBN-13:978-4480073952
『よむかも』な本のポイント
- いやさロシアでしょ。
『よむかも』な本のレビュー
- 『現代ロシアの軍事戦略』よむかも。
- 米中対立に注目してる?
- いいえ、リベラルな国際秩序が崩壊したのは2014年のクリミア危機からです。
- 経済力、軍事力の凋落が続くロシア。
- なぜ、クリミア併合に成功したのか。
- 気鋭のロシア専門家がプーチンさんの軍事戦略に切り込む。
- 国境線変更にはびっくりした? たしかに。
- でも、戦闘形態も衝撃的だったよね。
- 特殊部隊による無血占領、民兵動員、人々の認識を操作する情報戦――
- サイバー攻撃など非軍事的手段を駆使するハイブリッド戦争の幕開けだった。
- 興味深いのは「西側が先に仕掛けたとロシアが認識している点」だという。
- なぜ? 旧ソ連圏での民主化革命やロシア内の反政府運動――
- これらが西側の非軍事的攻撃と解釈された。
- クリミア併合だってロシアの勢力圏奪取を狙った米国への反撃ってわけ。
- とはいえ、伝統的な軍事手段の役割が後退したわけじゃあない。
- ロシアの基本認識とは。
- 仮想敵は、イスラム過激派や非合法武装勢力――それに違いない。
- でも背後には米国が控えているから巡航ミサイルや核兵器も準備。
- 国内の言論統制、ネット監視、反体制派の弾圧――
- 全部西側からの攻撃への防御なんです。
- ロシアの権威主義体制が容認できませんか?
- では永続戦争は避けられまへんな、ははは。
- これがプーチンさんの戦争観であるという。
- 国際社会からの孤立で経済停滞は続く。
- でもソ連崩壊時の社会混乱への人々の忌避感は非常に根深い。
- 体制は簡単には瓦解しないだろう。
- プーチンさんは2024年の任期満了後、院政に移行すると見られてた。
- でも2020年の憲法改正で「2036年まで大統領職に」って選択肢が生まれた。
- 国力衰退の回復には一定のリベラル化による西側への歩み寄り不可欠。
- しかしその可能性は著しく低下したといえそう。
- 永続戦争体制は今後も続いていくのだろうか……
- (この本はネットのレビュー・感想が、すこぶるよいよい)
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