- 答えは、日本産トキとともに絶滅してしまったと考えられているよ。
実は私も一緒に絶滅してました。あ、見えませんか? 見えませんでしたか……
- トキはかつて日本各地で普通に見られる野鳥だった。
- けど「棲息環境の悪化」や「乱獲」によってその数を減らしていった。
- そして日本産のトキは2003年に最後の個体が死んで絶滅してしまったんだ。
- しかし! この絶滅によっていなくなったのはトキだけじゃなかった!?
- 日本産のトキには「トキウモウダニ」「トキエンバンウモウダニ」
- この2種類のダニが共生していたんだ。
- これらのダニはトキを傷つけることはなかった。
- 表皮から分泌されて古くなった脂肪分や羽毛についたカビを食べてた。
- (上手に共生していたんだね!)
- しかし、いずれのダニもトキ以外の野鳥からは発見されていなかった。
- だから日本産トキが絶滅したとき「ダニは大丈夫かな?」って心配されてた。
- そこで、東邦大学と法政大学の研究グループが調査。
- 2羽の日本産トキの羽根、合計17枚を調べた。
- ――と、トキウモウダニ68個体、トキエンバンウモウダニ35個体を発見!
- ところが、1999年以降、日本で飼育されている中国産のトキの羽根621枚には……
- トキエンバンウモウダニは1万7800個体も見つかったのに……
- トキウモウダニは発見できなかったんだ。
- この結果から「トキウモウダニは日本産トキとともに絶滅した」
- ――って考えられているよ。
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