ハイエナがライオンに異常接近する理由が恐いってなんで?
ハイエナがライオンに異常接近する理由が恐いってなんで?
- 答えは、トキソプラズマという寄生虫に操られているから。
- 見て、ハイエナの子どもがライオンに近づいてくよ。仲良くなりたいのかな?
- いいえ、それトキソプラズマという寄生虫に操られています。
- トキソプラズマに感染したハイエナの子どもは大胆な行動をとる。
- 恐れずにライオンへ近づくことで、死亡する確率が高くなる。
- トキソプラズマは寄生性の原生生物で、宿主の行動を変化させる。
- 例えば、トキソプラズマに感染したラット。
- 行動が活発になり、開けた空間でも無防備に毛づくろい。
- 周囲への恐怖心が薄れることが確認されているよ。
- すなわち、トキソプラズマに感染したラットはネコを恐れなくなる。
- 結果、ネコに食べられやすくなる。
- でも、トキソプラズマはなんでそんなことをするんだろうね?
- トキソプラズマはネコ科動物の体内でしか多様な子孫を安定して残せない。
- つまり、ラットの行動を操作するのは「繁殖に有利だから」と考えられる。
- じつは、トキソプラズマはヒトを含めた多くの哺乳類や鳥類に感染する。
- けど、野生動物の行動を操作するのかは未解明だった。そこで、
- コロラド大学ボルダー校(アメリカ)を中心とする研究グループが調査。
- ケニアのマサイ・マラ国立保護区で継続的に野外調査を行った。
- 166頭のハイエナから採取した血液でトキソプラズマの感染を調べた。
- 結果、65%にあたる108頭が、過去に感染していたことが判明!
- そして、感染した生後1年までの子ハイエナと、感染してない子ハイエナ――
- 前者の方がより大胆にライオンに近づき、殺される確率が高くなっていた。
- この研究から「トキソプラズマが子ハイエナの行動を操っている」――
- その可能性があるって考えられているよ。
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