ウミウシの頭部から胴体が再生するってなんで?
- 答えは、自分の体の一部を自分で切り離す自切という行動のため。
- 自切とは、体の一部を自発的に切り離す行動のこと。
- 節足動物やトカゲなどに見られ、おもに外敵から身を守る目的で行われる。
- そして多くの場合、自切で失われた部分は再生する!
- とあるウミウシの仲間では、首元で自切が生じ、頭部から体全体が再生する。
- (奈良女子大学の研究チームによる報告)
- そのウミウシの仲間とは、コノハミドリガイとクロミドリガイの2種。
- 心臓を含め、体の全重量の80%に相当する胴体を自切した個体。
- そのうち比較的若い個体では、頭部だけで動き回り、エサを食べた。
- そして3週間後には完全な体に戻った!
- しかし首から下の胴体部分から、頭部が再生することはなかった。
- このような大規模な自切と再生は、世界初の大発見となった!
- この2種のウミウシは、エサの海藻に含まれる葉緑体を自らの細胞に取り込む。
- そして光合成に利用してる。頭部から胴体が再生するメカニズム――
- この光合成の能力が関わっている可能性があると考えられているよ。
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