- 答えは、植物の光合成や育成に最適な環境条件を安定的につくり出せるから。
- 室内でLEDや蛍光灯などの人工照明だけを用いて野菜を栽培する施設がある。
- これを「人工光型植物工場」というよ。(太陽光をまったく使用しない)
- 例えば、床面積1000㎡程度の施設で毎日1万個以上のレタスを安定生産できる。
- 人工光型の植物工場では、多段式の養液栽培装置で栽培するのが一般的。
- 光の強さ、光質、照明時間など。
- 光の環境が作物の光合成や育成に最適になるように設計・管理されてる。
- さらに、気温、湿度、風速、二酸化炭素(CO2)濃度など。(地上部環境)
- 培養液の濃度や温度、pH、酸素(O2)濃度など。(地下部環境)
- すべて適正な値に調節されている。
- おかげで作物は常に好適な環境下でストレスなく育つ。成長が早くなる。
- 例えば10gのレタス苗を植えた場合、定植後10日間程度で100gくらいに!
- (収穫可能なサイズになる)
- 「太陽光で栽培する方が作物の生産にはいいんじゃないの……?」
- と、考える人は多いかも。
- でも実際の屋外環境は、光や温度・湿度が日ごと・季節ごとに大きく変わる。
- そのため、常に作物生産に最適とは限らず、好適環境に調節するのも難しい。
- 一方で、断熱材などで囲われた機密性の高い室内。
- 当然、外部の気象環境の影響がほとんどなくなる。
- すなわち、好適環境を安定的・経済的に調節・維持できるというわけね。
- しかも、光合成に強く影響するCO2濃度を屋外の3~5倍程度の高濃度にできる。
- ちなみにLEDが人工光光源の中でとくに作物の生育に優れるわけじゃない。
- でも、LEDは光質の調整が容易で、ランプから発生する熱が少ない。
- だから作物に近い所からの照明も可能で、適切な環境を作りやすいんだよ。
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