- 答えは、ガラスは観察しやすく、化学変化を起こしにくいから。
- ガラス製の実験器具って割れそうでなんかこわいよね。
- でも、割れやすいガラスを使うのにはちゃんと理由がある。
- ガラスは透明だから、容器の中を観察しやすい。
- 目盛りで容積を測る器具は、液面の様子がはっきり見えるのがとても大事。
- (ビーカーとかメスシリンダーとか)
- それから、ガラスの材質は化学的に安定してる。
- すなわち、他の物質と化学変化を起こしにくい。
- 例えば、金属は酸に弱い。
- プラスチックはアルコールなどの有機溶剤で変質してしまう。
- けど、ガラスが溶けたりするのは、フッ化水素などごく少数の物質だけ。
- だから、ガラスはさまざまな化学物質を扱うことができる。
- 高温や紫外線で殺菌したり、強力な洗剤で洗ったりしても大丈夫。
- そして、熱で柔らかくして複雑な形に加工できる。
- 昔は実験に必要な装置を、ガラス管などを加工してつくってた。
- 実験名人にはガラス加工が得意な人も多い。
- 例えば、19世紀に近代細菌学を拓いたパスツール。
- パスツールはフラスコを加工した特殊な容器で実験した。
- それで細菌が何もないところから自然に発生するわけじゃないって証明した。
- ガラスは値段もそんなに高くない。
- 実験器具としてたくさんの長所を持っている材料。
- ただし、熱が伝わりにくいって特徴もある。
- だから試験管やビーカーなど加熱に使う器具はとても薄くつくっているんだ。
- ぶつけると割れやすいのはこのためなんだね。
- でも実験器具を注意深く扱うと、実験がうまくなるから一長一短かも。
- (ガラスの実験器具を割らないように扱って、実験名人を目指そう!)
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