- 答えは、使用されている素材に違いがあるよ。
セロハンとは違うのだよ、セロハンとは!
- 粘着するテープ類は、フィルムと粘着剤の種類によって特徴が異なっている。
- セロハンテープは「セルロース」をフィルムに使う。
- セルロースは、炭水化物を加工してつくられる透明な物質のこと。
- 主成分となるのは、植物細胞の細胞壁や植物繊維。
- なので、燃やしたときの二酸化炭素量が抑えられ、環境負荷が少ない。
- だけど、長期保存には向かず、劣化によって黄変する。
- 粘着剤には「天然ゴムや樹脂」を使っていて、これも黄変の原因になる。
- 図書館で使用される本の補修テープのフィルムは「ポリオレフィン系」
- ポリオレフィンは、内部に炭化水素の二重結合を持った樹脂の総称。
- レジ袋のポリエチレンや、パンの袋のポリプロピレンなどもこれに含まれる。
- ポリオレフィンの特徴は、軽量で、耐久性、防水性、防湿性に優れる。
- 移行や転写もしない。
- 粘着剤は「アクリル系」。対候性や耐熱性に優れている。
- そして、これらの素材は黄変しにくい。
- なので、図書館で使われる本の補修テープは変色しにくいってわけなのね。
素材 | 粘着剤 | 特徴 | |
セロハンテープ | セルロース | 天然ゴムや天然樹脂 | 環境負荷が少ない 劣化によって黄変 |
補修テープ | ポリオレフィン系 | アクリル系など | 軽量、耐久性 防水性、防湿性 移行や転写しない 対候性、耐熱性 黄変しにくい |
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