- 答えは、生物の体が持つ優れた機能を真似て、優れた工業製品を開発するよ。
(私も人間の役に立ってる???)
- そうだ、生物の体が持つ優れた機能を真似て、工業製品を開発しよう――
- それすなわち「バイオミメティクス」ね!
- 近年、このバイオミメティクスの研究が活発に進められているよ。
- 例えば、ハスの葉っぱが水滴をはじくこと(撥水性)に注目――
- ハスの葉の表面にある凹凸を真似た撥水材料が開発されたよ。
- でも、ハスを参考にした撥水材料には弱点が……
- 凹凸が小さく、外部からの力で壊れやすく、すぐ撥水性が失われちゃう……
- そこでつぎに注目されたのがハリーセン!!!
- ――じゃなくて、ハリセンボンの表皮ね。
- ハリセンボンの表皮は硬い棘状ウロコと柔らかい皮膚でできてる。
- この構造を真似てみたらどうか???
- 柔らかいシリコン樹脂の表面に無機材料で棘状の構造を作ってみた。
(物質・材料研究機構の研究グループによる) - すると、どうでしょう! この表面は強い撥水性を示したんだ!
- しかも、この棘状の構造物は「立体的につながり合ってる」
- つまり、シリコン樹脂の表面に突き出た棘状構造物が壊れたとしても――
- また新たな棘状構造物が突き出るようになっているってことね!
- この構造物はすでに撥水性が保たれることが確認されてる!
- いろんな工業製品への応用が期待されているよ。
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