- 答えは、マダニにとっての病原体を死滅させる特殊なタンパク質を持ってる。
- マダニはヒトや動物などの宿主の皮膚から血を吸って栄養にする。
- その際、マダニの体内に棲む微生物やウイルスがヒトの体内に入り込む。
- ――と、ヒトに深刻な病気をもたらすことがある。
- でも反対に、宿主の皮膚や体内に棲む病原体がマダニに感染することはない。
- なんで病原体はマダニから宿主へ、一方向にだけ移動するんだろうね?
- 注目されたのは、マダニの「Dae2」というタンパク質!
- Dae2はマダニにとって病原性がある黄色ブドウ球菌などの細菌を死滅させる。
- 一方で、すでにマダニの体内に棲む細菌類には作用しない。
- 実験的にDae2タンパク質を働かなくして黄色ブドウ球菌を感染させる――
- と、マダニの生存率が大きく下がることがわかった。
- しかもDae2の遺伝子は、大昔にマダニが細菌から取り込んだものなんだって。
- このタンパク質はマダニが宿主へもたらす病気への感染対策につながるかも!
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