場末のシネマパラダイス:本宮映画劇場

エンターテイメント

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :田村優子
  • 出版社   :筑摩書房
  • 定価      :1800円+税
  • 発売日   :2021年7月1日
  • 単行本   :176ページ
  • ISBN-10:448081857X
  • ISBN-13:978-4480818577

『よむかも』な本のポイント

  • 孤立化する現代、こういう場所が人の集まるコミューンになるといいよね。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『場末のシネマパラダイス:本宮映画劇場』よむかも。
  • 子どもの頃、映画館が遊び場だった――って人いる?
  • (なかなかいないかも)
  • でも、著者の人はそうだった。
  • (なんかちょっと羨ましい気もするね)
  • 著者の故郷・福島県本宮市に「本宮映画劇場」はある。
  • 1914(大正3)年に劇場として建てられ、終戦後に映画専門となる。
  • 父の田村修司さんが2代目館主となって以降、さまざまな邦画・洋画を上映。
  • しかし1963年に休館。
  • 父はサラリーマンをしながら、映画館を維持してきた。
  • いつか復活させたいという気持ちがあったに違いない。
  • 父と一緒によくここで過ごした。
  • 映画の予告編やアニメの一部分を上映してくれることもあった。
  • 同館に残された映画ポスター、チラシ、フィルム、映写機――
  • 映画関係のモノの写真を200点以上掲載。
  • 映画関係のモノはすべて取ってある。
  • 稼働するカーボン式の映写機があるのは、全国でここだけ。
  • 地方の映画館の実態について書かれている。
  • 1950年代は日本映画の黄金期――
  • しかし本宮映画劇場では2~3日で上映する作品を変えていた。
  • 『ローマの休日』も客が入らず1日で終了。小さな町。お客さんは少ない。
  • それだけに、映画館を続ける努力は怠らなかった。
  • 映画の合間に歌謡ショー。学校や温泉旅館での移動上映。
  • この本のタイトルにある「場末」とは修司さんの口ぐせ。
  • 新作が回ってくる順番が遅い、田舎町にある映画館。
  • しかし庶民の憩いの場であろうとした。
  • 休館から長いときが経つ。でも、この映画館はまだ生きてる。
  • 3代目修行中の著者は、ここを「自然と人が集まる場所にしたい」という。
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