- 答えは、電波そのもののエネルギーを使っているよ。
え、グルグルしなくてもいいんですか???
- 鉱石ラジオって聞いたことある?
- 部品の一つに鉱物の結晶を使ったラジオのこと。
- 鉱物としては、方鉛鉱や黄鉄鉱などの有用鉱物(鉱石)を用いてる。
- だから「鉱石ラジオ」っていうんだね。
- 鉱物の代わりに鉄のサビやゲルマニウムダイオードを使ったものも。
(ゲルマニウムラジオとかゲルマラジオっていわれているよ) - 仕組みはどれもよーく似てる。
- 放送局では、音声の信号を電波に変えて送り出しているね。
- ラジオは空中を飛び交っている電波をアンテナで捉えてる。
- アンテナが捉えた電波がアースに伝わるとき、ごくわずかな電流になる。
- アンテナの性質を変化させると――
- さまざまな周波数の中から特定の局の周波数を取り出すことができる。
- これを行うのが「同調回路」と呼ばれるものね。
- 取り出した電流の波には、音声の信号が含まれている。
- これを鉱石を使った「検波回路」で音声信号に変えているんだ。
- もちろん、音声信号も電流の変化。
- これを音に変えているのが「イヤホン」だよ。
- 鉱石ラジオはこうした流れの中で生じる電波のエネルギーを使ってる。
- だから、鉱石ラジオには電池などの電源がいらないんだ。
- 電波は発信源から四方八方に広がっていく。
- そのため、受信するときは弱くなってる。
- そのエネルギーも当然小さいから、電波をたくさん集めるには工夫が必須!
- アンテナを長くしたり、地面に効率よく流すアースだったりね。
- さらに、イヤホンは小さな電流でも音にできるけど、大きな音は出せない。
- 普通のラジオみたいにスピーカーなどで大きな音にしたい!
- ――ってなると、信号を強める増幅回路を組み込む必要がある。
- そして、それを動かすためには別の電源が必要になる。
- 普通のラジオに電池などの電源が必要なのはこのためなんだよ。
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